記者(57)の私の母(83)が認知症と診断されたのは5年ほど前です。症状は予想を超える早さで進みました。札幌市西区の一軒家で父(87)の介護を受けながらの2人暮らしは難しくなりました。今は市内の介護...
記者(57)の私の母(83)が認知症と診断されたのは5年ほど前です。症状は予想を超える早さで進みました。札幌市西区の一軒家で父(87)の介護を受けながらの2人暮らしは難しくなりました。今は市内の介護老人保健施設で生活しています。母の心身の変化や家族の葛藤、時々のさまざまな失敗が読者にも将来、役立つのではないかとの思いから、記者が自らの体験を毎月1回、振り返っています。12回目は、ショートステイを初めて利用したときの準備やその後の母の反応などを紹介します。(くらし報道部デジタル委員 升田一憲)
千葉さんは、ショートステイの利用を勧めてくれた。ショートステイは文字通り、短期間、施設に入所して介護や機能訓練などのサービスを受けられる。介護保険サービスの中には実にさまざまな種類があるが、家族が介護疲れなどから利用することもある一般的なサービスだ。職員が24時間常駐して、見守ってくれるのでとても安心だ。 ゆっくりと大きな口調で話した。とかく普段とは違うこと、介護保険サービスの利用を嫌がる高齢者が多いと聞いていたので、気持ちを落ち着かせてもらうための配慮だと思った。母は千葉さんの方を向き、その都度うなずいていた。話を十分に理解していたかどうかは定かでないが、母はおとなしく聞いていた。結局、服の準備は妹にすべて任せ、私は母を施設へ、父を病院に連れて行く手はずを整えた。
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