520人が亡くなった1985年の日本航空ジャンボ機墜落事故から39年になる今年も、事故現場の「御巣鷹の尾根」（群馬県上野村）に向かう登山道が冬の閉山期間を終えて開通し、遺族でつくる「8・12連絡会」の...
520人が亡くなった1985年の日本航空ジャンボ機墜落事故から39年になる今年も、事故現場の「御巣鷹の尾根」（群馬県上野村）に向かう登山道が冬の閉山期間を終えて開通し、遺族でつくる「8・12連絡会」の事務局長、美谷島邦子さん（77）＝東京都大田区＝や夫の善昭さん（77）らが5月上旬に訪れた。御巣鷹の尾根は大切な人を亡くした遺族らが訪れやすいようにと、日航、地元自治体、そして遺族自らが協力して整備を続けてきた。事故当時、悲しみに包まれた山は慰霊の場となり、邦子さんは「多くの人が集い、安全を願う『優しい山』になった」と話している。（東京報道
伊藤友佳子、写真も）1985年8月12日午後6時56分、羽田発大阪行き日航123便ジャンボ機が群馬県上野村の山中に墜落した。乗客乗員524人のうち520人が死亡した。歌手の坂本九さん＝当時（43）＝ら著名人も多く犠牲になり、死者数は単独事故では世界の航空史上最悪。87年、当時の運輸省航空事故調査委員会は、78年に起きた尻もち事故で米ボーイングの作業員が機体後部の圧力隔壁の修理をミスし、日航、運輸省の担当者が見逃したことが原因と結論付けた。群馬県警は業務上過失致死傷容疑で20人を書類送検したが、89年、全員が不起訴となった。記者は、2022年4月に発生したオホーツク管内斜里町の知床半島沖での小型観光船沈没事故の取材の一環で、日航機事故で小学3年生だった次男の健（けん）さん＝当時9歳＝を亡くした邦子さんに被害者遺族の支援について話を聞いた。知床の事故では慰霊碑の建立など慰霊のあり方が今後の検討課題となっている。邦子さんが御巣鷹の尾根に5月に慰霊登山をすると聞き、同行させてもらうことにした。今回の登山は善昭さんらが手がけている登山道の整備や墓標の清掃に合わせて行われた。善昭さんが邦子さんの「
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