【定年後 難民にならない生き方】シニア世代の「失礼じゃない」ＬＩＮＥの使い方 大切なのは寛容の精神、相手に余計な手間を押し付けないが大前提 「おじさんＬＩＮＥが批判されるのは、そこに不愉快な失礼が凝縮しているからです」 zakzak
プライベートはもちろん、ビジネスの場面でも欠かせない通信手段となりつつある「ＬＩＮＥ」。国内の利用者数は約９３００万人というすさまじい普及ぶりだが、その歴史は１０年強に過ぎない。明確なマナーは確立されておらず、それだけに日々あちこちで思わぬ失礼や戸惑いを生み出している。定年世代はどのようにＬＩＮＥと付き合っていけばいいのか。新刊『失礼な一言』（新潮社）が話題のコラムニスト、石原壮一郎氏に聞いた。「ＬＩＮＥを平和に使う上でもっとも大切なのは寛容の精神です。相手が『あれ？』と思う使い方をしてきたからといって、いちいち腹を立てるのは不毛。それこそ自分の基準で人を断罪する失礼な行為と言えるでしょう」
例えば、メッセージ画面上で「既読」が表示されているにも関わらず、返信がないとき。このいわゆる〝既読スルー〟に対して神経質になりすぎるのは考えもの。読んだからといって、すぐに返信できる状況とは限らない。反応がないからといって《おーい、返事まだ》などと催促すると、間違いなく相手をムッとさせることになる。さらに、ＬＩＮＥがらみの失礼を考える上で外せないのが「おじさんＬＩＮＥ」問題。おじさんが若い女性に送るＬＩＮＥにはなぜか共通点があるとして、数年前から繰り返し失笑の対象となっている。 「おじさんＬＩＮＥが批判されるのは、そこに不愉快な失礼が凝縮しているからです。絵文字や顔文字、カタカナで装飾すれば、多少の下心も許されるだろうという身勝手さが伝わっています。『笑いものにするなんて失礼だ！』と腹を立てる前に、親しくもない相手になれなれしい文面を送る行為を固く戒めましょう」
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