【NQNニューヨーク=矢内純一】13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は6営業日ぶりに反落した。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の9月物は前日比1.71ドル（2.1%）安の1バレル78.35ドルで取引を終えた。中国の需要減少を警戒した売りが優勢だった。前日までの5営業日で10%近く上昇した後で、利益確定売りも出やすかった。国際エネルギー
【NQNニューヨーク=矢内純一】13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は6営業日ぶりに反落した。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の9月物は前日比1.71ドル（2.1%）安の1バレル78.35ドルで取引を終えた。中国の需要減少を警戒した売りが優勢だった。前日までの5営業日で10%近く上昇した後で、利益確定売りも出やすかった。
国際エネルギー機関（IEA）は13日公表した8月の石油市場リポートで中国の石油需要の鈍化が世界全体の需要の重荷となるとの見方を示した。前日には石油輸出国機構（OPEC）が中国の需要減少などを理由に2024年の世界の石油需要見通しを引き下げており、中国需要の不透明感が意識された。 イランがイスラエルを攻撃するとの観測から、原油先物が上昇してきた。ただ、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉の進展次第ではイランが自重するとの見方もある。交渉の成り行きを見極めたいとして、原油先物相場は底堅く推移する場面もあった。 ニューヨーク金先物相場は5日続伸した。ニューヨーク商品取引所（COMEX）で取引の中心である12月物は前日比3.8ドル（0.2%）高の1トロイオンス2507.8ドルで取引を終えた。朝発表の7月の米卸売物価指数（PPI）が市場予想を下回った。米国のインフレが落ち着き、米連邦準備理事会（FRB）が利下げに動きやすくなるとの受け止めから米長期金利が低下。金利の付かない資産である金の先物の投資妙味が増すとみた買いが入った。一方、持ち高調整の売りも出て、伸び悩んだ。
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