【NQNニューヨーク=川上純平】27日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は4営業日ぶりに反落した。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の10月物は前日比1.89ドル（2.4%）安の1バレル75.53ドルで取引を終えた。前日にかけて買いが続いた後で、利益確定売りが出た。もっとも、リビアの油田の生産停止で原油需給が引き締まるとの見方は相場を下支えした
。
原油先物相場は中東情勢の悪化に対する懸念などを背景に前日までの3営業日で8%ほど上昇した。短期間で大幅に上昇したことから27日は利益確定の売りが優勢だった。中国の経済成長が減速し原油需要が伸び悩むとの見方も引き続き相場の重荷だった。 リビア東部政府が石油の生産と輸出の停止を宣言したと26日に伝わった。ロイター通信によれば、すでに複数の油田が生産を停止した。リビアは主要産油国の一角で、生産の縮小が続けば原油需給の引き締まりにつながるとの観測は相場を支えた。 ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所（COMEX）で取引の中心である12月物は前日比2.3ドル（0.1%）安の1トロイオンス2552.9ドルで取引を終えた。米長期金利が上昇し、金利の付かない金の先物の投資妙味が薄れるとみた売りが出た。
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