《昭和39(1964)年7月、陳純真氏のスパイ事件で、国民党一党独裁に反対する独立派の機関誌「台湾青年」の主要メンバー7人が傷害などの容疑で逮捕、起訴された…
《昭和39(1964)年7月、陳純真氏のスパイ事件で、国民党一党独裁に反対する独立派の機関誌「台湾青年」の主要メンバー7人が傷害などの容疑で逮捕、起訴された。嫌疑は夫の周英明氏にもおよび、夫婦で逃亡生活に入ったが、これにはやむをえない事情があった》
連絡をもらって、私と周英明は待ち合わせ場所の赤坂迎賓館前広場で待っていた。衞藤先生と私たち夫婦は初対面。車で現れた衞藤先生が伝えてくれた黄昭堂の言葉は「『台湾青年』を存続させてくれ。周英明と金美齢に任せた」だった。 この鳥居さんが住んでいた横浜を拠点に、私たち夫婦は鳥居さんが紹介してくれるお友達のお宅を転々とする日々となった。もちろん逃亡しているとは言わないよ、相手に迷惑をかけるからね。鳥居さんがうまく説明してくれたみたいで、台湾の知り合いが遊びに来たくらいの感じで自然に泊めてくれた。ホームステイみたいな感じで、申し訳ないけど結構、楽しかった。物書きだけでなく、そういう手配もできる人だった。
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