俳優・赤井英和の長男・赤井英五郎（帝拳）が、３度目の挑戦で悲願を達成した。マッチョパパ一基（協栄）と決勝戦で対戦した赤井は、リングサイドで父・英和が見守る中、初回から前に出る積極的なボクシングを披露
「３回も（東日本新人王に）挑戦させてもらってありがたい。去年１回やっているが、相手は前回よりうまくなっていた。自分も成長しないと危ないと思っていたので、そういう意味では少し成長した姿を見せることができた」。マッチョパパとは昨年の東日本新人王戦でも戦い２回ＴＫＯ勝ち。リベンジに燃える相手を、ＫＯこそ逃したが見事に返り討ちにしてみせた。
息子の勝利に飛び上がり絶叫した英和は、興奮を抑えながら喜びを口にした。「もっとガードをして打たれないボクシングをしてほしい。ヒヤヒヤでした。でも、４回終わって勝っているのは間違いないと思った。以前よりパワーアップしているし、いいボディーを打っていた。親孝行してくれました」と目尻を下げた。 父・英和は１９８０年度にスーパーライト級で全日本新人王を獲得。あと１勝で親子制覇が実現する。ボクサーを目指したのは父を超えるためだ。以前は「父の１２連続ＫＯ勝利を超えることが目標だった。でも、今は自分が強くなりたいという気持ちの方が強くなった。目指しているものは新人王じゃなく、もっと先にある。一戦一戦自分らしく勝って、最高の自分を作り上げていきたい」と、２９歳のオールドルーキーは言葉に力を込めた。
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