経団連副会長に聞く「日本企業に必要な組織論」 経営者が集めるべきものとは?(1/2 ページ)

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経団連副会長に聞く「日本企業に必要な組織論」 経営者が集めるべきものとは?(1/2 ページ)
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アサヒグループホールディングス小路明善会長に、人材教育や育成に注力する背景を聞いた。

例えば広島県庄原市と連携し、市内の小学生を対象に「アサヒの森」を通じた環境教育を実施している。アサヒの森とは、庄原市と三次市にかけた保有林で、その総面積は2165ヘクタール、東京ドーム約461個分にもなる森だ。起業家育成にも積極的に取り組み、2022年には子ども向け起業家教育プログラム「Goodday KidSTART」をマレーシアで実施した。社内向けにもグロービスグループと提携し、従業員の成長支援に取り組む。

8月21日には、国際戦略経営研究学会と早稲田大学イノベーション戦略研究部会共催のシンポジウム「産学官に求められるリスキリング・人材育成のあり方」(早稲田大学国際会議場)にも登壇。人材育成の重要性をあらためて訴えた。なぜ、小路氏は人材育成に力を入れるのか。前編【小路明善(こうじ・あきよし)1975年アサヒビール社入社、2001年同社執行役員。2003年アサヒ飲料社へ転籍、常務取締役企画本部長として、経営戦略・人事戦略・事業計画推進など、幅広く業務経験を経て2007年アサヒビール常務取締役執行役員、2011年同社社長に就任。2016年アサヒグループホールディングス社長に就任。同社社長として、海外M&Aを積極的に手掛け、欧州・豪州を中心にアサヒブランドのさらなるグローバル化に力を注ぎ、グローバル企業としての基盤を作り上げた。2021年同社取締役会長兼取締役議長。2022年6月より一般社団法人...

日本企業では同質性がどうしても求められ、トップや組織の考えに対して異論を差し挟む環境が乏しいと感じています。ゼロではありませんけどね。つまり異論は「異質」と受け取られてしまうわけです。それが組織のことを考えた意見であってもです。異論は異質と受け止められ、異質はどちらかというと排除される傾向がまだ残っているように感じます。まず、勤勉だということですね。非常に真面目で誠実で、仕事に打ち込む姿勢や視座は非常に高いと感じています。その勤勉性に多様性を足したら、これほど強い社会はないのではないでしょうか。だからこそ、こうした勤勉性と誠実さが、みんなと同じ考え方を作り上げていこうとする方向に走ってしまうと、多様性が一気に失われてしまうのです。私は中国唐代に書かれた書物『貞観政要』の考え方を参考にしています。そこには「社長が右と言ったら、部下は左の考え方を言ってくれ」というディベート的な考え方が示されています。『貞観政要』は唐の皇帝、太宗の言行録なのですが、太宗は何でも物事を言える部下を従えていて、その部下に自分がやってきたことに対して、常に異論や思ったことを言ってもらうようにしていたそうです。

例えば今日のように講演をしたあとにも、秘書に「今日の講演はどうだった」と聞くようにしています。悪いことばかり言われると自信をなくしてしまうので、次に生かすために、いいことを2つ、悪いことを2つ聞くようにしています。――小路会長は近年の生成AIやデジタル化の動きを、どう見ていますか。狩猟社会が農耕社会になり、産業革命で工業社会になり、21世紀に入り情報化社会になりました。そして今、デジタル化によるAIの創造社会が訪れようとしています。AIを社会の中でどう活用していくか。この課題は真剣に考えないといけませんし、もっと積極的に展開すべきだと思っています。

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