【ニューヨーク=野一色遥花】15日の米債券市場で長期金利は上昇(債券価格は下落)し、一時4.32%と2月下旬以来の水準を付けた。週間の上昇幅は0.22%となり、2023年10月以来、約5カ月ぶりの大きさだった。直近発表の物価指標が市場予想を上回る伸びをみせ、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始時期の先送り観測が浮上した。12日発表の2月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.2%上昇
【ニューヨーク=野一色遥花】15日の米債券市場で長期金利は上昇(債券価格は下落)し、一時4.32%と2月下旬以来の水準を付けた。週間の上昇幅は0.22%となり、2023年10月以来、約5カ月ぶりの大きさだった。直近発表の物価指標が市場予想を上回る伸びをみせ、米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始時期の先送り観測が浮上した。
12日発表の2月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.2%上昇し、市場予想(3.1%上昇)を上回った。14日発表の2月の米卸売物価指数(PPI)も前月比の伸びが市場予想以上となった。インフレ鎮静化に時間がかかり、FRBの利下げ開始時期が遠のくとの見方が広がった。が18〜19日の金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するとの観測が強まり、一時148円後半まで円高・ドル安が進んだが、米長期金利の上昇に伴う日米金利差の拡大への意識から円売り・ドル買いが優勢だった。 米金利先物の値動きから市場が織り込む政策金利予想を算出する「フェドウオッチ」によると、24年末までの利下げ回数は「3回」が最も織り込み確率の高い予想となっている。前週時点では「4回」予想の方が優勢だった。
19〜20日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)では、FOMC参加者の政策金利見通しが公表される。英バークレイズのマーク・ジャンノーニ氏らは同見通しについて「年内2回の利下げ予想に改定されるだろう」と予測する。23年12月の前回公表分でFOMC参加者は24年中の利下げ回数を3回とみていた。 利下げ先送り観測は株式相場の重荷にもなった。特に金利の影響を受けやすいテクノロジー銘柄に逆風となった。テック株の比率が高いナスダック総合株価指数は週間で0.7%安となり、2週連続で下落した。半導体最大手
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