《昭和39(1964)年7月、国民党に仕組まれた「陳純真スパイ事件」により、台湾独立運動の機関誌「台湾青年」の主要メンバー7人が逮捕され、1カ月近く勾留され…
《昭和39(1964)年7月、国民党に仕組まれた「陳純真スパイ事件」により、台湾独立運動の機関誌「台湾青年」の主要メンバー7人が逮捕され、1カ月近く勾留された。「刊行は不可能」とみられるなか、夫の周英明氏と逃亡先で編集作業を続け、独立運動のシンボル「台湾青年」の刊行を死守。しかしその後も苦難は続く》
この密約は成立したみたいで、独立運動家1人を強制送還できれば麻薬犯8人を引き取るなんて言われていた。人の命なんか考えていない、卑劣な話だよね。当時の一党独裁の国民党政権下で反体制運動に参加した人が強制送還されれば、組織の実態を自白しろと拷問された上で重刑となったり、二度と帰ってこられなくなったりする。当時、日本の大学を卒業したり、大学院を修了したりして在留の理由がなくなった留学生が日本に残るため、法務省に特別在留許可(特在)を申請するんだけど、この特在が決定するまでは「仮放免」として在留することになる。仮放免は普通、1カ月単位で出されるから、入管には毎月、出頭して更新しなければならないわけ。この出頭が国民党政府の狙いだった。「特在は認められなかった」と日本の入管に言ってもらえばすぐ収容し、強制送還にできる、と。
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