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欧米の建築技術に日本の資材や風土を溶けこませた「コロニアル様式」は、板張りでカラフルな外壁を持ち、建物に入るとまるで異国に踏み込んだかのように感じられる。北野エリアの異人館街は休日になれば、全国各地からの観光客たちでにぎわっている。7年前から大阪でシェアオフィスを運営している山本。神戸のニュータウンで生まれ育った彼女は、3年ほど前から、自らが暮らした地区とはまったく雰囲気の異なる北野エリアの異人館に惹かれていたという。この街に足繁く通い、歩きながら良い物件がないかと探しはじめたという。ところが、異人館の賃貸情報は普通に不動産屋に頼んでも手に入らない。同じころにアーティストの滞在施設をこの地区に構えたダンサーで俳優の森山未來たちでさえも、最初は異人館でと考えていたが、物件が見つからず、昭和につくられた外国人アパートを選んだほどだ。
しかし、山本への運命の扉はたまたま開いた。地元で空き家の再生に取り組んでいた不動産会社のホームページに問い合わせてみると、「旧スタデニック邸」の所有者を紹介されたのだ。その建物は明治20年代の建築で、北野エリアでも最古の部類に入る異人館であった。コワーキング施設といえば、電源やネット環境、机や椅子まで仕事をしやすいようにしなければいけない。しかし山本は、かつて貿易商の邸宅であったこの建物に手を加えずに、そのまま使うことにした。空き家ではあったが、2016年までは結婚写真を撮るフォトスタジオとして使われていたので、保存状態が良かったことも幸いだった。
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