熊本県と熊本市は26日、新型コロナウイルスへの行政の対応について、初動や感染拡大時に「医療提供体制に課題があった」と総括する検証結果を発表した。3月に県と市がそれぞれ改定する感染症予防計画に、平時からの医療機関との協定締結や訓練の実施を盛
り込む。県の総括では、地域医療全体が機能不全になる事態は避けられたが、病床確保数の地域差や感染拡大時に入院調整が困難な事例が発生したと指摘。診療の逼迫[ひっぱく]や、高齢者施設のサービス停止なども挙げ、事前調整の必要性を強調した。県と市は、新たな感染症危機に備える感染症予防計画にこれらの結果を反映。2024年度中にも医療機関などと協定を結び、病床や診療、検査、ワクチン接種などの医療提供について、感染拡大の状況に応じて確保できる体制の整備を目指す。今後の感染症対策は県が昨年設置した感染症対策連携協議会の中で、県と市、医療機関や医師会などが協議を続ける。
専門家会議は感染拡大が始まった20年3月に市が設置し、4月からは県市合同となって計17回開催した。座長の馬場秀夫・熊本大病院長は「医療や福祉従事者、事業者らに大きな負担を強いる感染症対策は、事前の共通認識が欠かせないと痛感した。次の感染症への体制整備を急いでほしい」と述べた。(堀江利雅)
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