2025年春に卒業予定の大学生らを対象とした企業の採用説明会が1日解禁され、就職活動が始まった。人手不足と少子化の影響で企業の人材獲得競争は激しく、24年春採用に続き学生優位の売り手市場となる見通し。既に4人に1人が内定を得ているとの調査もあり、就活ルールの形骸化が一段と進んでいる。
政府が経済界に求めている採用活動のルールでは、大学3年生の3月1日に説明会、4年生の6月1日に面接、10月1日に正式内定が解禁される。ただ、リクルートの調査によると、25年春卒業予定の大学生の内定率は、今年2月1日時点で23.9%。前年の同時期と比べ4.0ポイント高く、4人に1人が内定をもらっている計算だ。ルールは罰則のない紳士協定のため、解禁日を守らない企業が増えている可能性がある。
3月1日に横浜市内で開かれた合同企業説明会には多くの学生が訪れた。私立大学3年の女性は、既に2社から内定を得たと明かし「女性が働きやすく、若手にも活躍の機会がある企業を見つけたい」と、より条件の良い企業を探していた。私大3年の男性からは「友人は内定を得ているが自分はまだない」と焦りの声が聞かれた。就職情報会社マイナビの東郷こずえ主任研究員は、採用活動を急ぐ企業側の事情について「採用が難しいため、他社より早く学生と会い内定を出したいという競争原理が働いている」とみている。売り手市場でも学生は就活を早めざるを得ないようだ。
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