水素エンジンはスーパー耐久に参戦して今年で4年目。今年も富士24時間に参戦している。多くの改善、進化を繰り返してきた水素エンジン。昨年から最終戦から大きな深化をした。燃料ポンプは無交換も可能になる。水素エンジン3点の進化をご紹介する。
一般的なクルマの燃料ポンプは回転型の燃料ポンプであるが、液体水素用エンジンは、圧力の高い状態で水素を送りたいため往復動式ポンプを使用している。昨年までの構造は、ポンプのモーターが片方からクランクに力を加え、クランクのベアリングに偏った負荷を加え続けるため、耐久性に問題があった。今年は、ギアでクランクを挟み、片持ちさせない構造(Dual-Driveクランク機構)に改善し耐久性を大幅に向上させている。その結果、充填1回あたりの周回数の目標が昨年の2倍の約30周となった。気体水素は高圧のため円筒形の必要はあるが、液体水素は低圧のため異形(楕円)でもタンクとして問題がないようだ。一方で法整備がされていないため、異形のタンクを使うために自治体と相談して今回使えることになったそうだ。昨年までは、ピットインしたときにメカニックが吸着用フィルターと離脱用フィルターを入れ替えていた。そのため、ピットインする前に吸着用フィルターが吸着性能の限界まで吸着達し、一定時間吸着できない状態になっていた。今年は、フィルターを円形とし自動で回転させるように改良したので、CO2が一杯にならないそうだ。このように液体水素
現時点について、高橋プレジデントは「昨年7合目のお話をしましたが、そこが7合目であったか今はわからなくなっています。ゴールが近くなっているのか、遠くなっているのか、まだわかっていないこと(未知の領域)があるんだなというのを学びました。だからスーパー耐久の場で色々な挑戦をしていくことが大事だと思っています。どこがゴールか分からないけど、着実に進んでいくように仕事を繰り返していきます」と述べた。 山登りをしていると、途中に複数の偽ピークがあることがよくある。水素エンジン開発は、単調な富士山の登山でなく、日本に多くある山登りと同じだと感じた。ピークだと思ったら、そこに近づいたら偽ピークだと気が付き、現地点が分からなくなるのと同じことではないだろうか。でも一歩ずつ足を進めればで、本当の山頂には近づくはずだ。
高橋プレジデントは度々「水素社会はクルマ、インフラ、法整備が重要」と言っている。今回の楕円形の異形タンクは、豊田会長が水素社会推進議員連盟の小渕優子会長にサポートして欲しいと相談させていただき、小渕会長が法整備の面も動いてくれたおかげで、色々進んだそうだ。特にインフラ、法整備については、未来に向け官民学が連携して一歩ずつ進めることが大事なようだ。
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