日本相撲協会は２３日、東京・両国国技館で臨時理事会を開いた。部屋の力士に暴力行為をはたらいた幕内・北青鵬（宮城野）の引退届を受理し、引退勧告相当であるということを確認。師匠の宮城野親方（元横綱・白鵬
）については監督責任などを問い、「委員」から一番下の「年寄」への２階級降格に加え、報酬減額３か月２０％の懲戒処分とした。また、宮城野部屋について３月の春場所は所属する伊勢ケ浜一門内で師匠を代行する親方を決めて部屋を監督。４月以降は同一門で部屋を預かり、師匠、親方としての指導や教育を行う（期間は未定）ことを一門と協会執行部で検討し、春場所後の理事会で報告すると決定した。
理事会後、師弟は東京・墨田区の宮城野部屋前で報道陣にそろって対応。宮城野親方は「このたび、弟子の北青鵬が、弟弟子に暴力をふるいました。弟子を守ることができなかったのは私の責任と受け止めております。そして相撲協会、応援して下さる方々に心配をおかけしたことを深く反省し、申し訳ない気持ちでいっぱいです。どうもすいませんでした」と述べ、２人そろって深々と頭を下げた。 続いて北青鵬も「このたびは部屋の弟弟子に暴力をふるってしまったことを深く反省しております。本当に申し訳ございませんでした。このたび私は現役を引退させていただきます。日本相撲協会、宮城野部屋、応援して下さった後援者の方、ファンの皆様の期待を裏切ってしまったこと、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
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