球春到来を告げる第９６回選抜高校野球大会が１８日、甲子園球場（兵庫県西宮市）で開幕する。１９２４年の第１回大会から１００年を迎える今大会だが、金属バットが反発…
球春到来を告げる第96回選抜高校野球大会が18日、甲子園球場（兵庫県西宮市）で開幕する。1924年の第1回大会から100年を迎える今大会だが、金属バットが反発力を抑えた「飛ばない」新基準に完全移行となり、本塁打の減少が予想される。センバツの1大会最多本塁打はちょうど40年前の84年に打ち立てられた30本。PL学園（大阪）2年生の「KKコンビ」、清原和博、桑田真澄が金属バットで快音を響かせた大会だった。
一方で、30本塁打が乱れ飛んだ84年は「飛ぶバット」の全盛。甲子園には本塁打を出やすくするため、外野フェンスの前に柵を設けたラッキーゾーンが残っていたこともあるが、何よりも清原、桑田を中心にしたPL学園のパワーが大きいだろう。その破壊力を見せつけたのが、砂川北（北海道）と対戦した1回戦だった。3月28日の第1試合。一回から後攻のPL打線がアーチを重ねた。2死から、3番の鈴木英之がバックスクリーンにたたき込むと、続く4番の清原が左翼越え。当時、史上2度目の連続本塁打だった。勢いは止まらない。三回には1番の黒木泰典がセンター右へ、そしてこの日は先発マウンドを背番号11の田口権一に譲り、「5番・右翼」に入っていた桑田が1死一、二塁から、左中間席へ3ランを放った。この時点でチーム4本目でチーム1試合最多本塁打の新記録。四回も9番打者の旗手浩二がレフトへソロ。さらに五回、桑田がレフトへ2ラン。チーム6本目で、1回戦で早くも大会通算チーム最多本塁打の記録を更新した。PL学園は18得点。3安打7打点をマークし、個人1試合最多打点を記録した桑田は「打者としてお立ち台に立てるなんて。投げるより、打つ方が
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