第９６回センバツ高校野球大会（１８日開幕、甲子園）に２１世紀枠で初出場する別海は１３日、甲子園練習を行った。昨秋全６試合に先発した堺暖貴（はるき）投手（３年）は、投球練習でマウンドの感触を確認。２０
日の初戦・創志学園（岡山）戦での投球イメージを膨らませた。別海の堺が、甲子園球児として聖地に戻ってきた。マウンドに立ち、体を右側にひねる独特なフォームから１４球を投げ込んだ背番号１。「甲子園独特の雰囲気であったり、マウンドの特徴を感じられて良かった。北海道より暖かくて、パフォーマンスも上がっている」とうなずいた。
昨年のセンバツは、観客席から３試合を観戦した。いとこで、昨秋に仙台育英（宮城）のエースナンバーを背負った佐々木広太郎投手（３年）の応援に駆けつけていた。「正直（自分が出場することを）想像できていなかったけど、あの時からここで投げてみたいという気持ちはあった。それが実ってうれしい」。それから約１年。昨秋の全道では２試合で完投勝利を挙げ、自らの手で大舞台への切符をたぐり寄せた。 ３月２日の対外試合解禁から４試合に登板した。１１日には甲子園優勝経験もある智弁学園（奈良）と対戦。先発した堺は１回２／３、１０失点で降板し、全国レベルの攻撃を肌で感じた。チームも０―２０で完敗。「隙にどんどんつけ込んでくると感じた。本戦では自分たちで自分たちを苦しめないように意識したい」と前を向く。
１４日に大会前最後の練習試合を行い、創志学園戦に備える。堺は「強豪校と戦ってみて、通用する部分としない部分がわかってきている。残りの練習、練習試合でどういう形で投げるべきかを見つけていきたい」。別海の命運を握るエース右腕は、１週間後の初戦に向けてさらにギアを上げていく。（島山 知房）
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