シン・総裁選は「菅vs麻生」 石破・小泉・高市デッドヒートの裏側で…【解説委員室から】

ニュース News

シン・総裁選は「菅vs麻生」 石破・小泉・高市デッドヒートの裏側で…【解説委員室から】
時事ドットコム時事通信社
  • 📰 jijicom
  • ⏱ Reading Time:
  • 36 sec. here
  • 4 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 25%
  • Publisher: 63%

過去最多9人の立候補者が名乗りを上げた異例の自民党総裁選(9月27日投開票)。先行する元幹事長・石破茂、元環境相・小泉進次郎に、経済安全保障担当相・高市早苗が追い上げる展開で、上位2人の決選投票にもつれ込む可能性は高い。論戦力に不安のある小泉がここに来て失速しているとの見方もある。その裏側では前首相・菅義偉と副総裁・麻生太郎のキングメーカー争いに、首相・岸田文雄も参戦する可能性があり、最後まで目が離せない状況だ。(敬称略、時事通信解説委員 村田純一)

この場面は、テレビ ニュース や動画を通じ、小泉のバックにいる菅の存在感を強烈にアピールした。小泉と同じ自民党神奈川県連の一人として、街宣車で地元候補への支持を訴えるのは当然とも言える。だが、菅は表に出ないで、裏に回って小泉を支えるのではないかとささやかれていたので、菅の早々の登場にはいささか驚いた。分かっていることとはいえ、菅の支持表明は党内に波紋を呼び、「小泉政権になったら、菅の傀儡(かいらい)政権だな」(閣僚経験者)と見なされるようになった。

「選挙の顔」として、若くて発信力があり、人気の高い小泉に期待する自民党内の声は多い。小泉は有権者の不信を招いた「政治とカネ」をめぐる問題に関し、政策活動費の廃止、旧文通費の見直しを打ち出したが、裏金議員の公認問題では「最終的に新執行部で厳正な判断を下す」と述べるにとどまった。裏金事件の再調査に踏み込む姿勢を示さないのは、どの候補者も一緒だ。今の自民党に再調査まで期待するのは無理な相談である。 小泉は、できる限り早期の衆院解散を行うと主張する。国会の衆院予算委員会での与野党論戦が行われる前に解散に踏み切りたい考えのようだ。苦手な論戦を回避したいとの思惑が透けて見える。10月解散で投開票日は早ければ10月27日、または11月10日などが取り沙汰されている。石破が予算委での与野党論戦を経てから解散との考えを示していたのは、小泉に比べて論戦に自信があるからで、そこは違いをアピールしたいところなのだ。

ちなみに、党員・党友の投票用紙は既に郵送され、都内では「9月24日までに投函(投票)してください(26日必着)」と書かれてある。党員投票は、各都道府県連で集計した得票数を党本部で一括集計し、ドント方式で候補者に比例配分される。一方、菅の「岸田嫌い」は有名だ。菅政権時代に菅を総裁再選断念に事実上追い込んだのは岸田だと言える。菅政権を批判して総裁選にいち早く名乗り上げた岸田に対し、菅の恨みは消えていないだろう。菅は、首相になっても岸田派会長としていつまでも派閥を離脱しない岸田を批判。政治資金問題でも責任を取らない岸田を非難し、やがて党内の「岸田降ろし」が広がった経緯がある。

We have summarized this news so that you can read it quickly. If you are interested in the news, you can read the full text here. Read more:

jijicom /  🏆 32. in JP

時事ドットコム 時事通信社

South Africa Latest News, South Africa Headlines

Similar News:You can also read news stories similar to this one that we have collected from other news sources.

少子化対策より、子ども政策重視を 「こども庁構想」発起人、自民・山田太郎氏に聞く【解説委員室から】少子化対策より、子ども政策重視を 「こども庁構想」発起人、自民・山田太郎氏に聞く【解説委員室から】少子化対策を強化する改正子ども・子育て支援法などが先の通常国会で成立した。昨年4月に発足したこども家庭庁は、子どもの利益を第一に考えた「こどもまんなか社会」の実現を目指しているが、政府のこれまでの子ども・子育て政策をどう評価するか。「こども庁(現こども家庭庁)構想」発起人の一人で、子ども政策に詳しい自民党の山田太郎参院議員は「別の山に登っていないか」との懸念を示す。山田氏にその理由を聞いた。(時事通信解説委員 村田純一)
Read more »

緊急登板15年、「なっちゃん」退任へ 党と政権、バランスに腐心◆公明【解説委員室から】緊急登板15年、「なっちゃん」退任へ 党と政権、バランスに腐心◆公明【解説委員室から】公明党の山口那津男代表(72)は10日、代表選(18日告示、28日投開票)に出馬せず、今期限りでの退任を表明した。支持母体の創価学会員から「なっちゃん」の愛称で親しまれ、在任は8期15年に及ぶ。自民党と共に政権に復帰した2012年12月以降は、党の原点と政権の方針の狭間で、バランスをとることに腐心する日々だったと言える。(時事信解説委員長・高橋正光)
Read more »

解説委員室から解説委員室から岸田文雄首相は14日、首相官邸で記者会見し、9月の自民党総裁選に出馬せず、任期いっぱいで退陣する意向を表明した。内閣、自民党支持率ともに、2012年12月の自民党の政権復帰以降、最低の水準にあり、立候補しても再選は難しい情勢にあった。その意味で、名誉ある撤退は「必然の判断」と言える。
Read more »

「小泉、石破2強」の様相 次期総裁、両氏で半数◇時事9月調査【解説委員室から】「小泉、石破2強」の様相 次期総裁、両氏で半数◇時事9月調査【解説委員室から】時事通信社の9月世論調査によると、自民党総裁にふさわしい国会議員の1位は小泉進次郎元環境相で25.5%。前回8月調査から支持を倍増(13.0ポイント増)させ、昨年12月以来、9カ月ぶりにトップを奪還した。2位は石破茂元幹事長の24.2%(前回比5.5ポイント増)で、両氏を合わせるとほぼ5割。総裁選の投開票を27日に控え、石破氏が2位以下を引き離していた「1強」から、小泉氏を加えた「2強」の様相となった。(時事通信解説委員長 高橋正光)
Read more »

「経験」か、それとも「世代交代」か 自民総裁選を元事務局長・久米晃氏に聞く【解説委員室から】「経験」か、それとも「世代交代」か 自民総裁選を元事務局長・久米晃氏に聞く【解説委員室から】自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に向け、立候補者の出馬表明が相次いでいる。裏金事件で世論の「逆風」が吹き荒れる中、自民党は有権者の政治不信を払拭することができるのか。新総裁には何が問われるのか。党職員として長く選挙対策を担当した元事務局長の久米晃氏に今回の総裁選の特徴や展望などを聞いた。(時事通信解説委員 村田純一)
Read more »

楽天・三木谷浩史社長が語った“小泉進次郎氏支持の理由”「雇用の流動化こそ、日本社会の活力となる」(2024年9月18日)|BIGLOBEニュース楽天・三木谷浩史社長が語った“小泉進次郎氏支持の理由”「雇用の流動化こそ、日本社会の活力となる」(2024年9月18日)|BIGLOBEニュース自民党総裁選(9月27日投開票)を巡り、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長(59)が「週刊文春」の単独インタビューに応じ、有力候補の一人、小泉進次郎元環境相(43)が打ち出し…|BIGLOBEニュース
Read more »



Render Time: 2025-02-24 12:36:59