『悩める時の百冊百話-人生を救うあのセリフ、この思索』(岸見一郎著、中公新書ラクレ)は、『嫌われる勇気』でも知られる著者が、自身を支え、救ってくれた古今東西の本...
「深夜特急1」からの引用。香港に滞在していたとき、筆者の沢木耕太郎は失業中のある若者と出会い、「日本に行けたら」と語るその若者とそばを食べました。しかし食べ終わると、彼はそば屋のおばさんに中国語でなにかを話しかけ、グッバイといい残して、料金も払わずに帰ってしまったのだとか。
もちろんお金は自分が払うつもりだったとはいえ、それでもお礼のひとつでもあっていいのではない。沢木はそう感じます。そして、たかられたことに落胆しながら料金を払おうとすると、おばさんの口からは「いらない」という返答が。なぜなら、彼は次のように伝えて立ち去ったというのです。<情けないのはおごってもらったことではなく、一瞬でも彼を疑ってしまったことである。少なくとも、王侯の気分を持っているのは、何がしかのドルを持っている私ではなく、無一文のはずの彼だったことは確かだった>(前掲書)(26ページより)<信頼の現象は単に他を信ずるというだけではない。自他の関係における不定の未来に対してあらかじめ決定的態度を取ることである>(『倫理学』)(26ページより)未来は「不定」なので、それは信頼で補わなければならない<人が信頼に値する能力を持つことを前提として、いきなり彼を信ずる。それが他への信頼である>
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