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【ニュース】『FF14』パッチ6.3メインクエストの“食事描写”がすごい。ほかほかの湯気とシズル感

ゼロはパッチ6.2「禁断の記憶」のメインクエストにて、食事を「好きじゃない」と表現していた。エーテルを取り込むことで他者と混ざり合い、自分を見失うことが嫌なのだと。しかし、光の戦士をはじめとした仲間と行動し、独特の行動理念に変化が生じてきたなかでの今回の食事シーンでは、食べることそのものや原初世界の文化について理解を示す様子が描かれる。

ユルスは作中、自身の出身であるガレマルド(ロシアをモチーフとした地域)の郷土料理になぞらえて、ボーズを「ピロシキのようなもの」と表現した。かつてガレマルドが隆盛を誇っていた時代、家族と食べたピロシキについてゼロに語り聞かせるユルス。戻らない日々を想うユルスの内心に、滅びてしまった第十三世界出身のゼロもいくらか共感したのかもしれない。 ゼロの心境の変化と、ユルスを始めとしたガレマルドの人々の郷愁。この二つが表現されたムービーシーンで食事描写に力を入れるのは、没入感に一役買っている。柔らかな割れ方とほかほかの湯気に力を入れるのには、コストをかけるだけの理由がある。そう感じられるムービーだと筆者は考える。

『FF14』ではパッチ5.X後半ごろから、液体を注ぐシーンや食事シーンなど、ムービー中の細かな描写に力を入れてきた。かく言う筆者も、パッチ6.0メインクエスト内でアリゼーとグ・ラハ・ティアがハンバーガーを食べるシーンでチーズの伸び方に驚いた一人である。パッチ6.3におけるボーズの描写も、『FF14』のムービーシーンが日々進化し続けていることの現れであろう。)。ムービーシーン以外の場所でも、『FF14』の世界はどんどん進化していくことだろう。アップデートされていくアーテリスがどのような彩りを見せてくれるのか、今後も目が離せない。

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