「置き配」の救世主?◆「物流24年問題」、オートロックの壁に挑む【時事ドットコム取材班】

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「置き配」の救世主?◆「物流24年問題」、オートロックの壁に挑む【時事ドットコム取材班】
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トラック運転手の残業規制強化に伴う人手不足で、荷物の配達が滞る「物流2024年問題」。再配達を減らすため、戸建て住宅を中心に、自宅のドア前や自転車のかごなどへの「置き配」が進むが、オートロック式玄関のマンションでは、宅配ボックスが満杯で荷物の持ち帰りとなることも少なくない。そうした中、これまで置き配のハードルが特に高いとされてきたオートロック式マンションでも、置き配を可能にするサービスが登場。”救世主”となるかもしれない新サービスの利点と課題を探った。(時事ドットコム取材班・編集委員 豊田百合…

ただ、インターホン業界で国内シェア6割を占めるアイホン(名古屋市)が、オートロック式の集合住宅に住み、毎月宅配サービスを利用する人を対象に行った調査(23年8月)では、直近3カ月で約8割の人が再配達になったと回答。再配達の頻度が5割を超す人も34%いた。オートロック式のマンションには、宅配ボックスが設置されることも多くなった。しかし、エントランスの宅配ボックスが満杯でふさがり、荷物が業者の持ち帰りになるケースも少なくない。アイホンの担当者は「一般的に設置できるボックスの数は全戸数の2~3割。宅配ボックスが埋まって持ち帰りとなるケースも増えている」と話す。

こうした問題を解決するため、新築マンションを中心に、各フロアや各戸の玄関先に宅配ボックスを設置するサービスが登場。サービスのカギは、各階に荷物を届けるため、エントランスのオートロックを、いかに安全に解除できるかだった。アイホンが23年4月、新築分譲マンション向けに導入したのは、オートロックでも置き配ができる機能を追加した高機能インターホン。宅配業者を装った不法な侵入を防ぐため、荷物の伝票番号を使ってオートロックを解錠する。 配達員はインターホンで住居を呼び出し、伝票のバーコードをアイホンの端末にかざす。この情報が、ネット回線を通じて宅配業者のシステムにつながる。照合した伝票が一致し、届け先が正しいと認証されると、エントランスが開く。アイホン国内営業本部営業推進部販売促進課の井上昌彦課長は「配送側の再配達の負担を軽減するだけでなく、家にいても、在宅勤務や料理の最中、子どもが寝ている時などは、配達を直接受け取るよりも置き配がいいといった住民のニーズに応えることにもつながる」と置き配システムの利便性を強調する。パビットは、オートロック解除を使える対象が、ヤマト運輸の通販事業者向け置き配サービス「EAZY(イージー)」のみだったが、5月27日からは高機能機種で、米ネット通販最大手の日本法人、アマゾン(東京都)の置き配サービス「アマゾンキー」への対応も始まった。アマゾンキーは、同社が委託契約した配送ドライバーが、利用者の希望に応じてマンションのオートロックを解除できる仕組みで、両社のシステムを連携させる。

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