[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ][6.3 インターハイ石川県予選決勝 星稜高 1-3 鵬学園高 金沢ゴーゴーカレースタジアム] 得点やアシストといった公式記録に残るプレーをしたわけではない。ただ、DF水沼凛心(3年)が見せ...
武器は正確な左足キックと視野の広さ。栃木県のウイングスSCに在籍していた中学時代は当初、右サイドハーフやボランチとしてプレーしていたが、中2からは左SBにコンバート。「中学時代のコーチが赤地先生と繋がっていて、“1回行ってみたら”と言われて練習に参加したらビルドアップで攻撃に繋いでいくスタイルが楽しかった」との理由で入学した鵬学園でも左SBが主戦場となった。
1年目は石川県国体選抜のメンバー入り。2年目からはAチームの一員となり、プリンスリーグも経験。迎えた最終学年の今年は不動の左SBとなったが、課題だった消極的なプレーは変わらずにいた。特に身長164cmと上背がないため、競り合いに対してなかなか思い切ってチャレンジできない。だが、「決勝という舞台で悔いのないプレーがしたかったので、強気で行こうと思っていた」と口にするこの日は試合序盤に訪れた相手がサイドを変えるロングボールを入れてきても、恐れずにヘディングで対応する。。立ち上がりから何度もドリブルを受ける場面が見られたが、冷静な対応で食らいつく。「左利きというのは試合前から知っていたので、左は切っていたのですが、縦の突破も怖かった。タッチが大きくなった時に強く行こうと思っていました」。
「いつもはビビッて引くのに今日はチャレンジしていた」。水沼の変化に気付いた赤地監督はハーフタイムになると選手たちにこんな言葉をかけた。「凛心があれだけチャレンジしているんだぞ」。いつもは思い切ってプレーできず、チームメイトは怒られる水沼の姿を見てきたが、今日は褒められている。そうした普段との違いに気付いたチームに笑みが自然と生まれ、ロッカールームの雰囲気は良くなっていた。はこう話す。「水沼は今日の試合前、赤地先生から『チャレンジしよう』と声を掛けられていた。いつものらしさである見る所の良さだけでなく、今日はチャレンジしていたので、チームが鼓舞されたと思います」。 組み立てセンスやキック精度に定評がありながら、中学時代から攻撃参加が課題だったが、この日は違った。「点に絡みたかったので積極的に前へと出ていきました」と振り返る後半は前方を追い越して、クロスを上げる場面が見られるなど、これまでの水沼とは違う姿を見せ続けた。その根底にあったのは「全国のみんなに鵬学園の名を広めて、能登の人たちに元気を与えたかったので、絶対に勝ちたかった」という想いだ。
堂々たるプレーは自らの自信や勇気に繋がったのは間違いない。「鵬学園らしい繋ぐサッカーを全国でも披露して、一戦一戦大事にしながら戦いたい。個人としては足元がある方だと思うのでビルドップの部分を見せていきたい。自陣から攻撃に繋げたり、オーバーラップからのクロスやシュートを増やしたい」。そう口にする水沼のアグレッシブなプレーはこれからコンスタントに見られそうだ。
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