【NQNﾆｭｰﾖｰｸ=横内理恵】15日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は3営業日ぶりに反落した。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の4月物は前日比0.22ドル（0.3%）安の1バレル81.04ドルで取引を終えた。前日に2023年11月以来、約4カ月ぶりの高値を付けており、週末を前に利益確定や持ち高調整の売りが出た。今週発表された2月の米消
【NQNﾆｭｰﾖｰｸ=横内理恵】15日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は3営業日ぶりに反落した。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の4月物は前日比0.22ドル（0.3%）安の1バレル81.04ドルで取引を終えた。前日に2023年11月以来、約4カ月ぶりの高値を付けており、週末を前に利益確定や持ち高調整の売りが出た。
今週発表された2月の米消費者物価指数（CPI）などの物価指標がインフレ圧力の根強さを示し、年内の米連邦準備理事会（FRB）の利下げペースが緩やかになる可能性が意識されている。米金融緩和が原油需要を喚起するとの見方が後退したのも原油相場の重荷だった。 半面、原油需給が引き締まりやすくなるとの見方は相場を下支えした。石油輸出国機構（OPEC）とロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の一部の国が4月以降も自主減産を継続する方針で、国際エネルギー機関（IEA）は14日に公表した石油市場リポートで24年の世界の原油の供給量見通しを下方修正していた。 ニューヨーク金先物相場は続落した。ニューヨーク商品取引所（COMEX）で取引の中心である4月物は前日比6.0ドル（0.3%）安の1トロイオンス2161.5ドルで取引を終えた。米長期金利が2月下旬以来の水準に上昇し、金利の付かない資産である金の投資妙味が薄れた。
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