【書評(週刊東洋経済7/15号)】 『偽情報と独裁者』マリア・レッサ 著(砂原庸介さん評) 『認知アポカリプス』ジェラルド・ブロネール 著(河野龍太郎さん評) 『江戸の発明 現代の常識』檜山良昭 著 『水族館人』SAKANA BOOKS 編
『偽情報と独裁者 SNS時代の危機に立ち向かう』マリア・レッサ 著/竹田 円 訳(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)正しい、真実だと信じてきたことが、十分な根拠もないままに、「皆がそう言っている」からと覆される。そんな世界で絶望を感じずに生きるのは難しいだろう。真実への信念が、職業や生活と強く結びついているほど、その絶望は深くなる。著者は、フィリピンで事実に基づく報道を行い、権力者に対する声を上げ続けてきた。彼女が2011年に自ら立ち上げたラップラーというネットメディアは、多くの人々からの信頼を得るようになった。
このメディアの急速な成長を支えたのはインターネットである。SNSを通じたニュース配信が、人々の関心を高め、緩やかなネットワークをつくり出し、迅速な行動を可能にする。ラップラーは、ニュースを提供するだけではなく、それが社会に与える影響を予測しつつ、リーチを広げ、社会に影響を与えることも視野に入れていたという。
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