ＮＴＴは１日、自動で文章などを作成する生成ＡＩ（人工知能）の基盤となる大規模言語モデル「ｔｓｕｚｕｍｉ（ツヅミ）」を開発したと発表した。低コストながら世界トッ…
ＮＴＴは１日、自動で文章などを作成する生成ＡＩ（人工知能）の基盤となる大規模言語モデル「ｔｓｕｚｕｍｉ（ツヅミ）」を開発したと発表した。低コストながら世界トップレベルの日本語処理性能を持つのが特徴で、法人の業務効率化などへの活用を想定する。来年３月に商用サービスとして提供を開始する予定。
米オープンＡＩの「チャットＧＰＴ」に代表される生成ＡＩは、運用コストの高さや学習に要する消費電力の多さが課題とされている。ｔｓｕｚｕｍｉはＡＩの頭脳に相当する指標「パラメーター」を低く抑え、代わりに学習させるデータの質を高めて専門領域に特化させることで、低コストでの運用と高い日本語処理性能を実現した。 軽量なため利用する業界や企業に特化したカスタマイズも行いやすく、例えば医療に特化させて電子カルテ作成を効率化したり、コールセンター業務に特化させてオペレーターの業務を補助したりといった使い方が比較的容易にできるという。 商品としては当面、パラメーターが７０億の「軽量版」と同６億の「超軽量版」の２種類を用意。記者会見したＮＴＴの島田明社長は、令和９年までに年間１千億円以上の売り上げを目指すとし「社会的な課題を解決する大規模言語モデルとして出していきたい」と意気込んだ。
一方、国内ではソフトバンクが先月３１日、来年中に３５００億パラメーターの大規模言語モデルを開発すると発表するなど、より汎用（はんよう）性の高い生成ＡＩの開発も進んでおり、専門領域に特化したＮＴＴのモデルが市場に受け入れられるかに注目が集まる。
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NTT、軽量で高機能な大規模言語モデル「tsuzumi」を発表。来年3月にサービス開始日本電信電話株式会社(NTT)は、軽量ながら世界トップレベルの日本語処理性能を持つという大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」を発表した。同社はtsuzumiを活用した商用サービスを2024年3月より開始する。同サービスは、2023年10月より医療や保険業界のパートナーとのトライアルを開始している。
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