１４歳で角界へ、追手風部屋に入門「最年少の幕内力士目指す」１０８ｋｇぶちかまし武器 岐阜新聞 岐阜
岐阜県羽島郡笠松町の笠松中学校３年森島優さん（１４）が今春、大相撲の追手風部屋に入門する。県内で中学卒業と同時に角界の門をたたくのは珍しい。３月の入門に向けて「相撲と出合った時の自分のように、人に夢を与えられるような力士になりたい」と稽古に励む。転機は２０１８年、小学５年の夏に訪れた。それまで乗馬やボクシングに取り組んできたが、長続きしなかった。「自分には才能がないんだ」。そんな時、地元で発足したのが相撲クラブだった。
メンバー募集のチラシを目にし、父親と共に稽古場を訪ねた。生まれて初めてまわしを締め、土俵に上がった記憶は忘れられない。「人生ががらっと変わった。自分がやるべき競技はこれだ」。体全体で相手とぶつかり合うことに魅力を感じた。 体格を生かしたぶちかましが武器。普段は「おとなしい性格」を自認するが、土俵では果敢に攻める姿勢を貫く。「立ち合いから全力でぶつかりにいく」。新型コロナウイルス禍で実戦経験は少ないが、昨年の県大会では３位に輝いた。５人きょうだいの長男。初めて親元を離れることに「寂しさもあるが、わくわくする気持ちの方が大きい」と森島さん。「最年少の幕内力士を目指す」と飛躍を誓った。
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