柔道女子５２キロ級で今夏パリ五輪代表の阿部詩（パーク２４）が１日、グランドスラム・アンタルヤ大会を終えて羽田空港に帰国した。
今大会は昨秋から腰痛を抱えていた影響で十分な稽古量を積めていなかった不安はあったが、全５試合を一本勝ちと圧倒した。五輪本番を万全ではない状況で迎えた場合を想定して出場を決めただけに「吹っ切れて試合に挑めた。もう本当にやるしかないという状況に持っていけた。本番ではどうあろうと、やるしかない。そういう状況が経験できたのは良かった」と収穫は大きかった。
五輪前最後の実戦を終え、今後は腰の状態も考慮しながら、２連覇が懸かる今夏へ調整を進めていく。「１か月に１回は合宿を入れながら、パリの舞台はすごい歓声になってくると思うので、練習試合とかも自分で考えながらやりたい」と調整の方向性を示した。 同じくパリ五輪代表で女子４８キロ級の角田夏実（ＳＢＣ湘南美容クリニック）、同６３キロ級で高市未来（コマツ）も同便で帰国した。角田は以前から痛めていた右膝に加え、試合中に左膝も痛めるアクシデントがありながらも、オール一本勝ち。必殺のともえ投げや関節技以外の武器を身に付けることが課題だったが、準決勝では変則的な肩車を初めて繰り出して勝利。「やっと有言実行できた。いろいろ試すこともできたので得るものが多い試合になった」と手応えを示した。
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