巨人は６日の中日戦（バンテリンドーム）で今季早くも５度目の零封負け。阿部慎之助監督（４５）が掲げる〝自己犠牲〟の野球の象徴的な采配、送りバントは度重なる失敗…
「世の中と一緒で（打線が）ゴールデンウイークだからな。ゴールデンウイークも今日で終わりです」。２連敗で貯金が底をついた試合後、阿部監督は散発５安打の貧打戦をさばさばした表情で総括。そもそも先発オーダーから期待感は薄かった。持ち前の強打が鳴りを潜める大城に代わり、この日も「７番・捕手」でスタメンの小林は試合前時点で打率・１５２。主に５番を任されてきた坂本も休養で、代わりに同・１１１の中山が「８番・三塁」に入った。
火力不足をベンチワークで補うどころか、１点を追う２回の攻撃にはライバル球団からも疑問符が。先頭の５番萩尾が四球で出ると、続く門脇は犠打を試みるも捕手前に転がり二塁封殺。小林の打席で二盗に成功したが小林は遊ゴロ、中山は見逃し三振に倒れた。 阿部監督は「得点圏に進めたかった？ そうですね。打つかもしれないじゃないですか」と説明したが、ある球団のスコアラーは「走者が二塁にいても１割打者では怖さはない。比較的期待できる門脇に任せて無死一、三塁を作るしかなかった」とバッサリ。しかもチームの犠打成功率は・６４０と断然のリーグワーストで、現状では確率の面でも〝バント野球〟は効率の悪い采配となっている。（片岡将）
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