明るい惑星である金星は2023年の大部分の間、「宵の明星（Evening Star）」として美しく輝いてきたが、そろそろ見納めだ…… → 金星が水星と出会いみずがめ座δ南流星群も極大に、今週の夜空
明るい惑星である金星は2023年の大部分の間、「宵の明星（Evening Star）」として美しく輝いてきたが、そろそろ見納めだ。今週は地球の姉妹惑星が退場する前の最後の姿を見届け、小さな水星が日没後の空で金星の上に昇るところを見るチャンスだ。金星は太陽の輝きの中での旅を終える8月下旬に「明けの明星（Morning Star）」として夜明け前の空に帰ってくる。今夜は上弦の月（First Quarter Moon）、月が地球から見て半分輝いて見える時だ。それは夜空が月の光に明るく照らされ、天体観測がより難しく、魅力が減り始めるタイミングでもある。今週そしておそらく来週も、星を見る旅に出ることをお勧めしない。もうすぐ満月がやってくる！
しかし双眼鏡を使って、クレーターや月面の明るい部分と暗い部分を分ける「ターミネーター（明暗境界線）」を見るには今夜が絶好の機会だ。今週、黄昏時の西の空で、2つの地球型惑星が接近するところを見ることができる。沈んでいく金星と昇ってくる水星はすぐ近くを通って互いの位置を交換する。日の入り直後の西の地平線近くに注目。「Swift Planet（敏速な惑星）」と呼ばれる水星を見るのは難しい、なぜならほとんどの時間、太陽の輝きに隠れているからだ。今夜の日没直後、水星は太陽から十分離れているため見ることができるだけでなく、78光年の位置にあるしし座で最も明るい恒星レグルスとわずか1度以内の視界に入る。ぜひ、この珍しい光景を双眼鏡で見て欲しい。毎年7月中旬から8月中旬にかけて見られるこの流星群は、P/2008...
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