人間誰しも、愚痴を聞いてほしいときもあれば、喜びを分かち合いたいときもある。それは学校の教員も同じだ。つらい経験に共感したり、笑い話にほっこりしたり、はたまた、成功体験をシェアしたり――、そんな学校現場の知られざる「リアル」をお届けしていく。 今回取り上げるのは、私立通信制高校の現場。「現場を知らない理事長に振り回され、十分な生徒指導ができなくなった」と角田明夫さん(仮名)は明かす。背景には、急な体制の変化を起点に進められた強引な「営業」や不透明な会計処理、教員の不当解雇があった。
勤務する通信制高校の現状を、「教員のリアル」体験談募集フォームに投稿してくれた角田さんの第一声だ。投稿内容がスキャンダラスだっただけに無理もないが、同僚の不当解雇を目の当たりにしたこともあり、報復を恐れている様子がうかがえた。「通信制は『学校に通わなくてもいい』と勘違いされることが多いですが、スクーリングと呼ばれる面接指導を受けるため、一定の回数は通学する必要があります。広域通信制高校は本校舎以外に、スクーリングができる『面接指導等実施施設』と連携するか、もしくは分校を設置しています」
サポート校は全国に1500カ所以上あるとされるが、法的には学校ではない。サポート校にメインで通っていても、高校卒業資格を付与するのは連携する通信制高校だ。角田さんの勤務校の体制が変質していった要因も、この構造にある。 新理事長がまず行ったのが「営業」の強化だ。生徒数の拡大を目標に掲げ、提携先を増やすと宣言したのである。これは、ビジネス戦略としては理にかなっていた。全日制・定時制の生徒数は、少子化の影響もあって減少傾向にある一方で、私立通信制の生徒数は右肩上がりだからだ。文部科学省の「学校基本調査」によれば、2000年に7万4023人だったのが2023年には20万7537人と20年余りで約2.8倍。直近でも、2022年と比べて2万3891人増えている。
「この見解が正しかったことは、新理事長の『分断作戦』で明白になりました。少しずつ味方を増やし、仲間内だけで会議をするのです。新理事長の味方についた先生は、急にほかの先生と話さなくなるので、職員室内の雰囲気も一気に悪化しました」「解雇された先生方は、サポート校に通う生徒の支援や進路指導も担当していました。いきなり職員室に入れなくなり、困ったのは生徒です。私を含めて残った教員では対応しきれず、サポート校からは『今どうなっているの?』と問い合わせが殺到しました」そんな中でもバックマージンの引き上げは効果があり、「営業」は好調だった。しかし、提携先が増えた一方で、サポート力は大きく下がっていく。サポート校へ配布する資料や教材を始業日までに準備できない、生徒の在籍管理がずさんになる、などのトラブルが多発したのだ。
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