東京都知事選が20日告示され、七夕(7月7日)の投開票日に向けて舌戦が始まった。現職の小池百合子知事(71)や、立憲民主党や共産党の全力支援を受ける蓮舫前参…
政官業マスコミに大きな責任政治が、国民の願いや疑問に答えないまま「きれいごと」や「建前」に終始しているうちに、いつの間にか、世間の常識や実生活から離れて「嘘でもデタラメでも、法律に触れなければ、なんでもOK」という、「異様なパラレルワールド」が繰り広げられる世界になってしまったのだ。わずか44日の超短命政権に終わった英国のリズ・トラス前首相は「行政国家に倒された」と述懐している。彼女は「小さな政府」を訴え、半世紀ぶりの超大型減税を打ち出したが、それに猛反対する官僚や政治家たちに引きずり降ろされてしまった。だが、例えば、マリーヌ・ルペン党首が率いるフランスの国民連合(RN)は、つい10年前まで「排外主義のトンデモ政党」とみなされていた。支持拡大は、膨大な移民流入に有効な対応策を打ち出せなかった歴代政権の失政に対する反動である。日本の政治が「見るも無残な状態」にあったとしても、「いまは大変革の真っただ中なのだ」と考えればいい。落ちるところまで落ちなければ、復活もないからだ。ただし、「底がどこにあるのか」は、まだ誰にも見えない。ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホ
政官業マスコミに大きな責任政治が、国民の願いや疑問に答えないまま「きれいごと」や「建前」に終始しているうちに、いつの間にか、世間の常識や実生活から離れて「嘘でもデタラメでも、法律に触れなければ、なんでもOK」という、「異様なパラレルワールド」が繰り広げられる世界になってしまったのだ。わずか44日の超短命政権に終わった英国のリズ・トラス前首相は「行政国家に倒された」と述懐している。彼女は「小さな政府」を訴え、半世紀ぶりの超大型減税を打ち出したが、それに猛反対する官僚や政治家たちに引きずり降ろされてしまった。だが、例えば、マリーヌ・ルペン党首が率いるフランスの国民連合(RN)は、つい10年前まで「排外主義のトンデモ政党」とみなされていた。支持拡大は、膨大な移民流入に有効な対応策を打ち出せなかった歴代政権の失政に対する反動である。日本の政治が「見るも無残な状態」にあったとしても、「いまは大変革の真っただ中なのだ」と考えればいい。落ちるところまで落ちなければ、復活もないからだ。ただし、「底がどこにあるのか」は、まだ誰にも見えない。ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革会議委員などの公職も務めた。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア―本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。ユーチューブで「長谷川幸洋と高橋洋一のNEWSチャンネル」配信中。
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