「プロ野球ドラフト会議ｓｕｐｐｏｒｔｅｄｂｙリポビタンＤ」は２６日に都内で開催。仕事を休んで自慢の息子の指名を待つ父親の一人が、元ヤクルト内野手の度会博文氏（５...
社会人ＥＮＥＯＳでプレーする次男の隆輝外野手（２１）は、今ドラフトで野手ナンバーワンの呼び声も。本番前日２５日には中日が１位指名すると公表したが、博文氏は「指名漏れも経験しているので、親としてはどこかのチームに選んでいただければという気持ち。自分のときよりドキドキします」と胸の内を語る。
自身は中央学院大から１９９３年ドラフト３位でプロ入り。２００８年に現役引退後は２軍コーチ、スカウトなどを歴任し、現在は小学生を指導するスワローズアカデミーのヘッドコーチだ。ドラフト当日は練習の時間帯だったが、「球団の方から『こんなときぐらい休んでください』といわれたので、お言葉に甘えて」と、息子が待機する神奈川県内のＥＮＥＯＳ施設近くで吉報を待つ。 父は右打ちだが、隆輝は左打ち。「野球を始めたときに最初から左で構えて。いい打ち方をしていたので、いじくらずにそのまま打たせた」ことで天才打者が誕生した。一躍脚光を浴びたのが、中学３年時に挑んだＴＢＳテレビ「炎の体育会ＴＶ」のトスバッティングで１００秒内に１５枚の的を破る企画。父のトスでプロでも実現できなかった、番組史上初のパーフェクトを達成した。神奈川屈指の強豪、横浜高に進んで１年夏、２年春に甲子園出場。３年時はコロナ禍で大会中止となったが、プロ志望届を提出した。ドラフト本番ではチームメートの石川達也投手がＤｅＮＡ育成１位、木下幹也投手が巨人育成４位で指名されるなか、隆輝の名前は最後まで呼ばれなかった。隆輝は励ましに応え、昨年の都市対抗優勝に貢献してＭＶＰ、新人王、打撃賞の史上初３冠を受賞。主に右翼を守るが高校時代は二塁手で、父と同じく内外野が守れるのも強みだ。「打撃は力もついて、走攻守とも３年間でレベルアップしている」と博文氏。３年越しで父子の夢が実現する。...
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