バンクレートが5月に実施した調査によると、アメリカ人の40%近くが副業をしています。SNSとインターネットによって起業の敷居が下がったこと、加えてコロナ禍で働き方が変化したことで、趣味で副収入を得ようという動きが加速したとみられます。一方、趣味から副収入を得たことでやがてそれが「仕事」になり、かつての生きがいを失ってしまったという人もいます。
ただ楽しむために何かをすることは、精神的にも身体的にもプラスの影響を与えることが証明されている。心理学者で作家のオードリー・タンは、「私たちにとって重要な『幸せ』ホルモンや神経伝達物質のいくつかは、情熱的なプロジェクトを通じて刺激されることがあります」と教えてくれた。研究によると、趣味はストレスを軽減し、病気の重症化を抑え、さらには長生きにつながるという。
しかし、インフレ率が高く、経済の先行きが悲観的な時代にあっては、人は少しでも余分にお金を稼ぐ方法を模索するものだ。雇用市場の状況の変化により、かなりの数の若者がギグエコノミーに身を置くようになっている。複数の仕事を掛け持ちして生計を立てることが主流となり、お金を稼ぐためにあらゆる機会を利用する人が増えている。フルタイムの仕事をしている人たちでさえ、趣味を副業に変えている。では、ミレニアル世代の50%、Z世代の53%を含め、アメリカ人の40%近くが副業をしていることが判明した。ベイカーはこれを、フルタイムの仕事がうまくいかない場合に備えて、労働者に「ある種の自給自足」を可能にする「保険証券」のようなものとみている。
また、副業は恩恵をもたらすこともある。バンクレートの調査によると、副業をしている人は月平均810ドル(約12万円)を稼いでおり、そのうち15%は月1000ドル(約15万円)以上稼ぐと回答している。その額は若い世代で最も高かった。ミレニアル世代が副業で平均1022ドル(15万2000円)を稼ぐと回答し、Z世代が月平均753ドル(約11万2000円)の収益を得たのに対し、X世代とベビーブーム世代はそれぞれ、月平均670ドル(約10万円)と646ドル(約9万6000円)だった。そして、現在の副業ブームには、間違いなく経済的な不安感がある。副業をしているアメリカの成人の3人に1人は、通常の生活費にお金が必要だと答えており、好きなことのために使っているのは27%である。しかし、副業は長い間、不安定な経済の特徴であったが、本当の変化は「経済的にかなりうまくいっている人々を含めて、副業をすることがごく普通のことと考えられるようになった」ことだと、ベイカーは付け加えた。つまり、「変わったのは、副業がもはや最終手段とは見なされなくなったこと」だという。グレース・ジチャ・トーレス(24)は、自宅の裏庭で古
2012年に最初のデジタル一眼レフカメラを手に入れた彼女は、高校生のときにちょっとした小遣い稼ぎのために、卒業写真や「スイートシックスティーン(16歳の誕生日)」用の写真を撮り始めた。大学ではジャーナリズムとグラフィックデザインを学びながら、生活のために人々の結婚式の写真撮影を始めた。卒業して半年後には、それが彼女のフルタイムの仕事になった。 「最初は、単なる美学への愛、可愛いものへの愛のようなものでした。ソファに座ってテレビを見るのとは違う、何か生産的だと感じられることをしていたんです」(トーレス)「写真家を本業にしようと思っていたわけでは必ずしもないんです。それは副次的なものだとずっと思っていたんですが、それでお金を稼ぐという選択肢があることがわかって、だったらやってみようかなという気持ちになりました」(トーレス)「インターネットは人々が思い思いの仕事をするためのツールであるという考えは、シリコンバレーの文化に非常に広く浸透していました。こうしたプラットフォームがあれば、数回クリックするだけで、自分でビジネスを立ち上げ、作ったものを売ることができるのです」によると、イギリスでの新規事業登録は、コロナ禍に入った1年で、2018年から2019年との比較で8%増加した。アメリカでは新規事業申請が2020年に60%急増し、その後も高い状態が続いている。「24時間365日オンであるのなら、仕事と生活の境界はより曖昧になり、仕事生活とか切り離された趣味というカテゴリーが存在するという考え方は、もはや実際には意味をなしていません」(ベ
South Africa Latest News, South Africa Headlines
Similar News:You can also read news stories similar to this one that we have collected from other news sources.
内陸なのに水産品が豊漁?新疆の養殖産業が急成長―中国メディア(2023年9月6日)|BIGLOBEニュース新疆ウイグル自治区では近ごろ、サーモンやティラピア、バナメイエビなどの水産品が相次いで「豊漁」になり、中国国内の市場はもとより、ロシアやシンガポールなど海外へも売られていると…|BIGLOBEニュース
Read more »
高須克弥院長、抗がん剤治療後に面会した“意外な大物”に驚く… 「整形の相談ではなかった」(2023年8月26日)|BIGLOBEニュース高須クリニックの高須克弥院長が25日、公式X(旧・ツイッター)を更新。思いがけない“大物”と対面したことを明かし、反響を呼んでいる。【投稿】“大物”との対面を報告した高須氏抗…|BIGLOBEニュース
Read more »
大谷翔平の価値「半分になってしまう」「打者でも5億ドル」 右肘故障で米メディアの論調真っ二つ大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(29)の「価値」をめぐり米メディアの見解が真っ二つに分かれている。大谷は2023年8月24日(日本時間)に行われたレッズとのダブルヘッダー初戦に先発し1回3分の1で降板。試合後、右肘靱帯を損傷したことが発表され、残るシーズンは登板しないことになった。「これで彼の価値は半分になってしまう」大谷は今オフにフリーエージェント(FA)になり、規格外の活躍を見せる二刀流に
Read more »