「ナゴヤのことはナゴヤで決めよみやぁ!」 名古屋の河村たかし市長 市民に寄り添うのは日本維新の会ではなくみずからが率いる地域政党・減税日本だとアピールしてきた 維新との共闘が崩れ所属議員が相次いで離反しても統一地方選挙で存在感を示せるのか #政治マガジン
減税日本が勢いを盛り返した前回の名古屋市議選でも、維新は減税日本の候補に推薦を出しただけで、維新の公認候補はひとりもいなかった。河村が言う「薩長同盟」は、維新にとっては何らうまみのない関係だったというのだ。また、減税日本にとって逆風となっているのは、今回の選挙までの間に、減税日本に所属していた議員の離反が相次いだことだ。前回の名古屋市議選で定員68人のうち14議席を獲得した減税日本だが、党を離れる議員が相次ぎ、現在9議席まで減らしている。前回の選挙で当選した時点で72歳。当初は、任期を満了したら引退するつもりだったが、支援者から続投を求められ、立候補を決意したという。党内で議論するのではなく、結局は、河村のワンマンで政策や党の運営方針が決められてしまうことに行き詰まりを感じ、すでに気持ちは減税日本から離れていた。減税日本からは顧問などのポストを用意するとも言われたが、鹿島が選んだのは、維新から立候補することだった。市長のことは尊敬しているし、選挙でも力を借りてきたが、今の減税日本はあまりにも1人の力が強すぎる。議員も市長の顔色をうかがうことが多く、イエスマンになってしまっている。維新の
減税日本が勢いを盛り返した前回の名古屋市議選でも、維新は減税日本の候補に推薦を出しただけで、維新の公認候補はひとりもいなかった。河村が言う「薩長同盟」は、維新にとっては何らうまみのない関係だったというのだ。また、減税日本にとって逆風となっているのは、今回の選挙までの間に、減税日本に所属していた議員の離反が相次いだことだ。前回の名古屋市議選で定員68人のうち14議席を獲得した減税日本だが、党を離れる議員が相次ぎ、現在9議席まで減らしている。前回の選挙で当選した時点で72歳。当初は、任期を満了したら引退するつもりだったが、支援者から続投を求められ、立候補を決意したという。党内で議論するのではなく、結局は、河村のワンマンで政策や党の運営方針が決められてしまうことに行き詰まりを感じ、すでに気持ちは減税日本から離れていた。減税日本からは顧問などのポストを用意するとも言われたが、鹿島が選んだのは、維新から立候補することだった。市長のことは尊敬しているし、選挙でも力を借りてきたが、今の減税日本はあまりにも1人の力が強すぎる。議員も市長の顔色をうかがうことが多く、イエスマンになってしまっている。維新の政策には共鳴する部分もあるし、それなら維新かなと