ベネッセ教育総合研究所は2022年3月、首都圏に住む、就学前乳幼児をもつ保護者4030名を対象に「第6回幼児の生活アンケート」を実施した。明…… → 母になって後悔? 育児調査が数値化、彼女たちの閉塞感
明らかになったのは、「2015年に比べて、母親の育児負担感や不安感は増加」「母親(とくに働く母)の育児への否定的感情が増し、肯定的感情が減ってきている」などという衝撃の数字だ。実はこの課題は、1冊の話題書をおいては考えられないかもしれない。『「子どもはかわいいけれど、母であることがつらい」「自分は育児に向いていないのかもしれない」と感じる母親たちの「後悔」と、社会や夫らが彼女たちに知らず知らず背負わせているかもしれない重荷などについて論じ、大きな議論と波紋を巻き起こし続けている1冊だ。
この『母親になって後悔してる』日本語版の訳者である鹿田昌美氏に、「第6回幼児の生活アンケート」からわかること、「出生率3.0」の国イスラエルで子どもを産まない選択をした社会学者が著した同書から読み取れること、そして自身が母になって得た「意外なチャンス」についてなど以下、ご寄稿いただいた。ベネッセ教育総合研究所の「第6回幼児の生活アンケート」を見て、2015年から2022年までの7年の間に、目に見えて数字が動いていることに驚かされました。 【図1-1 子育てへの肯定的な感情】を見ると、すべての項目において肯定的な感情が減っていて、とりわけ「子どもを育てるのは楽しくて幸せなことだと思うこと」が7.8ポイント減、「子どもと遊ぶのはとてもおもしろいと思うこと」が9.5ポイント減というのが気になります。日々の子どもと過ごす時間を楽しめている実感が少ないということでしょうか。
また、【図1-2 子育てへの否定的な感情】のポイントの増加がどの項目においても顕著です。「子どもを育てるためにがまんばかりしていると思うこと」は20ポイント以上増え、「子どもが将来うまく育っていくか心配になること」は9ポイント増です。子育て中の母親の不満と不安、イライラの増加が数字にはっきりと現れています。同時に、「子育ても大事だが、自分の生き方も大切にしたい」と回答した比率も増えています。親の役割をしっかり果たしつつ、自分らしさも尊重したい。その両立が困難だと感じている人が多いということでしょうか。
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