食と健康の価値観が大きく変化していく中で改めて人々を幸せにする食の在り方が今問われている─ →最新研究から考える食とウェルビーイングの新しい関係とは
機能性をもつ食品は、ライバルにあたる商品と比べて“多少健康効果が高い”という程度のエビデンスでは、勝ち抜けません。もちろん圧倒的なエビデンスや画期的なソリューションがあれば別ですが、医薬品とは異なる領域でそれらを目指すことは、技術的な限界もあるように思います。ヘルスからウエルネス、ウェルビーイングへと変化してゆく市場を前に、私たちはいかに自社の商品を優位性、差別性のあるものにしていくべきなのでしょうか? そのためには、まず、時代の変遷を捉える必要があります。トクホは厚生労働省からの承認が必要な食品であり、取得のためには健康効果を客観的に評価できるエビデンスが必要です。エビデンスの獲得までに億単位の投資が必要な場合も珍しくはありません。
その後、規制緩和策として打ち出されたのが2015年に導入された機能性表示食品制度です。機能性表示食品は、トクホと同様、食品の健康効果を表示できますが、厚労省からの個別の承認は必要なく上市のハードルは大きく下がりました。 その結果、この制度を利用した商品が市場に溢れ、一時マーケットは活性化しましたが、大ヒットと呼べる商品は限られていて当初の活気は影を潜めています。それは、人々の健康意識がこれ以上ないほどに高まったコロナ禍であっても同様でした。ひとつは、健康機能を謳う商品の数が急激に増え、似たような機能を表示した商品が乱立した結果差別化が難しくなったこと。もうひとつは、商品が実際に実現できる健康効果と生活者の期待感にギャップが生まれたことです。
South Africa Latest News, South Africa Headlines
Similar News:You can also read news stories similar to this one that we have collected from other news sources.
人口動態がビジネスに極めて重要な理由 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)ビジネスリーダーは人口動態に気を配るべきだが、ただ全体的な増減に着目していればよいわけではない。米国では近年、人口が伸び悩んでおり、2022年7月1日までの1年間の増加率は過去100年間で下から3番目の歴史的低水準となった。これをビジネスの...
Read more »
65%がテレワーク中のサボった経験、コミュニケーションが課題 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)会社勤務の人たちの間では、テレワークはもう後戻りできない状況にあるのかもしれません。Job総研が実施した「2023年リモートマネジメント実態調査」の結果からは、テレワークに関するさまざまな実情が見えてきます。6割以上の人がテレワークのほうが...
Read more »
Web3のパイオニア「プロトコルラボ」が全社員の5分の1を削減 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)Web3の初期のパイオニア企業の1社である「Protocol Labs(プロトコルラボ)」が、全社員の5分の1以上にあたる89人を解雇したことがフォーブスが入手した書類で確認された。この書類は、匿名を希望する解雇された従業員の1人から提供さ...
Read more »
アマゾンのドローン配達サービス、いまだ離陸せず | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)Amazon(アマゾン)のAmazon Prime Air(アマゾンプライムエアー)はドローンを所有しており、それを使って顧客に荷物を届けたいと考えている。アマゾンはこのコンセプトのテストを行う都市として、カリフォルニア州ロックフォードとテ...
Read more »
「ChatGPTを競争戦略上どう生かすか、なくなる仕事は?」を議論した | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)対話型AI(人工知能)のChatGPT(チャット・ジーピーティー)が話題になっている。ChatGPTで何が変わったのか? そして、なくなる仕事は何か?コンテンツマーケティング事業を主軸として、SEOライティングツールの開発を行うEXIDEA...
Read more »
ビル・ゲイツが独白「私が8兆円を寄付する理由をお話ししましょう」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)昨年、史上最大の慈善家となったビル・ゲイツ。米フォーブスの独占インタビューで語った、ゲイツに影響を与え続ける「ふたりの存在」とその教えとは。2022年7月13日、マイクロソフト共同創業者で慈善事業家のビル・ゲイツは、一度の寄付額としては史上...
Read more »