元幕内北青鵬の暴力問題に揺れる宮城野部屋の力士が、不安を抱えながら初日の土俵に上がった。この日は所属9力士の取組で2勝7敗。しんがりに登場の西十両13枚目・伯… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
元幕内北青鵬の暴力問題に揺れる宮城野部屋の力士が、不安を抱えながら初日の土俵に上がった。この日は所属9力士の取組で2勝7敗。しんがりに登場の西十両13枚目・伯桜鵬(20)が会心の上手投げ。白星締めで部屋頭の務めを果たした。関取としては、昨年名古屋場所14日目以来232日ぶりの白星となった。場所後に「部屋閉鎖」の可能性もある中、必要外の外出禁止など自粛生活を保ち、ひたすら土俵に集中する。
かわいい親指ほどのマゲ姿で初めて土俵に上がった「令和の怪物」が、37歳の北はり磨を右からの上手投げでねじ伏せた。関取再デビューの土俵を特別な流れで迎えた。伯桜鵬は「確かに異例ではあるけど、やることは変わらない。自分がやるのは相撲なんで。それ以外のことは考えてもしょうがないです」と言った。 暴力問題で部屋は揺れ続ける。引退した北青鵬に代わって部屋頭となった責任も受け止めた。「(部屋頭の自覚は)自分がやるべきことをやって、部屋を引っ張っていくことだと思います」。関係者以外、立ち入り禁止の場所前の稽古場でも、落ちた空気を必死に上げるよう努めた。その心的疲労は一時、自身の調子を落としたほどという。 「とにかく師匠(元横綱白鵬の宮城野親方)に恩返ししたい。(師匠代行の元小結智乃花)玉垣親方も関係ないのに自分たちと自粛した生活を送っていただいた。感謝の気持ちしかない。師匠が2人いる。そういう気持ちで、しっかりやっていくしかない」「普通の場所と違う感じでお客さんに見られている気がする。だからしっかりしないと」と言う。「自分も心配だけど宮城野部屋というチームなんで。みんなで高め合わないと」。1場所での十両復帰を目指すが黒星発進となった。「立ち合いはよかったがついていけなくて」。ただ、特別な日だったかという質問には「いつもと変わらずです」と冷静に話した。●東36・大ノ蔵 寄り切り 和歌桜●西30・絢雄 はたき込み...
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