【2022年をプレイバック】 映画『キングスマン』の元ネタとなったテーラーのスーツとは?
昨年12月24日に公開された『キングスマン:ファースト・エージェント』。シリーズ3作目の舞台は1914年に遡り、国家に属さないスパイ組織「キングスマン」の誕生秘話が明かされる。新作も含めたこの「キングスマン」シリーズに登場する名品を5つ紹介する。
一般的には「イングリッシュドレープスーツ」と呼ばれるサヴィルロウ仕立てのスーツを彷彿させるダブルブレステッドスタイル。6ボタンで、構築的なショルダーラインを持ち、ウエストにかけてほどよく絞られたシルエット。素材は英国服地の産地、ハダスフィールドで1857年に創業されたエドウィンウッドハウス。スーツ¥121,000(オーダー税込価格)、シャツ¥11,000(オーダー税込価格)、ネクタイ、ポケットチーフ(ともに参考商品)/すべてSloane Ranger Tokyo︎ 昨年のクリスマスイブ、12月24日に日本で公開されたのが『キングスマン:ファースト・エージェント』。日本でも高い人気を誇る「キングスマン」シリーズの3作目となる作品だ。今回は世界最強のスパイ組織キングスマンの誕生秘話。前2作のプリクエル=前日譚ということで、舞台は打って変わって1914年のヨーロッパに。
世界大戦と目論んで暗躍する闇の凶団に、キングスマンにとって最初の任務として、英国貴族のオックスフォード公とその息子コンラッドが立ち向かう物語。オックスフォード公は、戦争では平和は実現しないと考える平和主義者。一方、息子コンラッドは国を憂い、戦地に赴くことを自分の使命と考える正義漢。ある意味、本作の鍵はオックスフォード公と息子コンラッドの親子関係にあるとも言えるが、貴族コンラッド公を演じるのが、英国人俳優のレイフ・ファインズ。『シンドラーのリスト』(1993年)、『イングリッシュ・ペイシェント』(1996年)など出演作も多数。コンラッドに起用されたのは『ブルックリンの片隅で』(2017年)などに出演し、若手注目度No.1との呼び声が高いハリス・ディキンソン。平和主義を唱える父に反発を覚えながら、父が創設した秘密のスパイ組織キングスマンのエージェントとしての道を歩むことになる。
「まずはスーツをつくる」と、父と共に赴くのがシリーズでお馴染みの英国紳士御用達のテーラーが並ぶ、ロンドンのサヴィルロウ。この通りにある「キングスマン」という高級注文服を仕立てるテーラーが、スパイ組織の本拠地だ。キングスマンファン、あるいはスーツ好きならばご存知だろうが、映画に登場するキングスマンは、1849年創業したサヴィルロウ11番地に居を構える老舗「ハンツマン」がモデルになっている。エドワード8世やデューク・オブ・ケントなどの貴族からローレンス・オリビエやクラーク・ゲーブルなどの有名俳優が顧客リストに名を連ねる。シリーズを監督するマシュー・ヴォーンは18歳からこの老舗のロイヤルカスタマーで、それが縁で映画に取り入れられたのかもしれない。「ハンツマン」は乗馬ジャケットでも有名で、乗馬をしている間もフィットすることがこの老舗で仕立てるジャケットの特徴のひとつ。「1マイル先からでもハンツマンのジャケットを見分けることができる」と、このジャケットを生み出したカッターは言う。
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