日産・三菱自の「ルノー支配論」が再燃、全社EVシフトで決断の時が迫る

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日産・三菱自の「ルノー支配論」が再燃、全社EVシフトで決断の時が迫る
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【日産・ルノーの資本問題がEVで再燃?】 日産・三菱自動車が共同開発する軽自動車EVが今夏発売されます。同じタイミングで、ルノーはEVの新会社設立構想を発表。3社連合の資本構成をめぐる議論が再燃しそうです。

日産自動車と三菱自動車工業は5月20日、岡山県の三菱自水島製作所で両社が共同開発した新型軽自動車EV(電気自動車)のオフライン式を開催するとともに、それぞれの新型軽EVの発表会見を行った。

日産・三菱自の新型軽EVの市場投入は、日本市場の約4割を占める軽自動車において本格的なEV時代の幕開けにつながるものとして注目されている。この新型軽EVは、開発を日産、生産を三菱自が担当し、日産は「日産サクラ」、三菱自は「三菱ekクロスEV」の名称で、今夏から販売開始する。生産台数は、両社モデル合計で年間5万台程度とされる。 両社の新型軽EVの製造工場である三菱自水島製作所でのオフライン式には、内田誠日産社長と加藤隆雄三菱自社長が出席したほか、岡山県知事、倉敷市長、総社市長らが来賓で出席し、日本のEV普及に向けて地元の期待感を演出した。 内田日産社長は「新型軽EVは、日産・三菱自それぞれの強みを生かして開発した。日産サクラは軽自動車の歴史に新たな1ページを開くものと期待している」と語り、加藤三菱自社長も「日産と三菱自はEVの先駆者であり、両社協業10年の集大成となる新型軽EVだ」と、両社の会心作であることを強調した。日産・三菱自の共同開発による新型軽EVは、両社が資本提携に結び付くきっかけとなった軽自動車の共同開発会社「NMKV」が2011年に設立されて以来、両社が温めてきた構想が実現したものだ。

注目されていた価格設定は、クリーンエネルギー自動車補助金(55万円)活用時の実質購入価格を180万円前後に抑えた。「普通の軽と遜色ない価格。安心して手軽に選んでもらえる」(加藤三菱自社長)と、自信をにじませる。

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