日本テレビが２２日、小学館の漫画が原作で４月から放送予定だった連続ドラマの制作を見送ると明らかにした背景には、同局制作のドラマ「セクシー田中さん」の原作者・芦…
日本テレビが２２日、小学館の漫画が原作で４月から放送予定だった連続ドラマの制作を見送ると明らかにした背景には、同局制作のドラマ「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんの死去を巡り、同局の対応に批判が殺到したことがある。日テレはトラブルとなったドラマ脚本を巡り、原作者の意向を受けた版元の小学館と脚本家の相沢友子さんの間を取り持つ役だったが、同局は芦原さんの死去から２週間以上後になって本格的な実態調査の開始を発表。結果が出ていないうちに同じ小学館の漫画をドラマ化すれば、視聴者の理解を得られないと判断したとみられる。
芦原さんの死去が明らかになった１月２９日以降、日テレの対応は後手に回り続けていた。同日に「最終的に許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、放送しております」などと短くコメントし、翌３０日に、改めて哀悼のコメントを出したが、それ以降は２週間以上沈黙を続けた。小学館の編集者と相沢さんが２月８日に経緯を振り返る長文のコメントを出したが、日テレが「社内特別調査チーム」の設置を発表したのは同月１５日。ＳＮＳ上では「問題を軽く考えているのか」といった批判が殺到していた。 日テレは同日の発表の際、芦原さんに哀悼の意を表すとともに、「セクシー田中さん」の読者や視聴者、ドラマ出演者らに「多大なるご心配をおかけしております」と謝罪。社内特別調査チームは、小学館や外部有識者にも協力を依頼した上で、ドラマ制作部門から独立したチームにするとしている。
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