「團菊祭五月大歌舞伎」に出演する市川團十郎の取材会が、本日4月4日に東京都内で行われた。
「極付幡随長兵衛」の長兵衛は、團十郎が父・十二世團十郎から教わった最後の役となる。團十郎は「2013年の正月、私は浅草公会堂での公演(「新春浅草歌舞伎」)で同役を演じたのですが、それに向けて教えてもらいました。直接ではなく、稽古の映像を病室に送って見てもらったのですが、父は『極付幡随長兵衛』への思いを、私の本名・堀越孝俊に向けた手紙として丁寧につづってくれて。ほとんど褒めることをしない人でしたが、そのときは私が演じた長兵衛を『悪くない』と書いてくれました。今回も、父に『悪くない』と思ってもらえるよう、がんばりたい」と言葉に思いを込める。さらに「長兵衛は、死を覚悟して家族と別れ、水野十郎左衛門の元へ行くわけですが、お客様には、長兵衛の周囲の人間には理解できないような孤高の精神が伝わるように演じたいですね。彼は“男”なんですよね。現代の日本を生きる男子が忘れた美学や考え方を、彼は持っている。なので、ぜひ長兵衛の生き様を観に、男子にも来てほしいですね」と来場を呼びかけた。「伽羅先代萩」の仁木弾正については「敵役の中でも、最上級に品格のある役柄。今回は、『対決』や『刃傷』の場はやらず、『床下』
「極付幡随長兵衛」の長兵衛は、團十郎が父・十二世團十郎から教わった最後の役となる。團十郎は「2013年の正月、私は浅草公会堂での公演(「新春浅草歌舞伎」)で同役を演じたのですが、それに向けて教えてもらいました。直接ではなく、稽古の映像を病室に送って見てもらったのですが、父は『極付幡随長兵衛』への思いを、私の本名・堀越孝俊に向けた手紙として丁寧につづってくれて。ほとんど褒めることをしない人でしたが、そのときは私が演じた長兵衛を『悪くない』と書いてくれました。今回も、父に『悪くない』と思ってもらえるよう、がんばりたい」と言葉に思いを込める。さらに「長兵衛は、死を覚悟して家族と別れ、水野十郎左衛門の元へ行くわけですが、お客様には、長兵衛の周囲の人間には理解できないような孤高の精神が伝わるように演じたいですね。彼は“男”なんですよね。現代の日本を生きる男子が忘れた美学や考え方を、彼は持っている。なので、ぜひ長兵衛の生き様を観に、男子にも来てほしいですね」と来場を呼びかけた。「伽羅先代萩」の仁木弾正については「敵役の中でも、最上級に品格のある役柄。今回は、『対決』や『刃傷』の場はやらず、『床下』だけなので、短い時間の中で存在を示さなくてはいけません」と説明し、「彼は元々ポテンシャルの高い人間ですので、お家を乗っ取ろうとするのは必然だと感じるのですが、江戸時代の社会ではそれが受け入れられない。ある側面から見ると善にもなりうる」と続けた。また「毛抜」で後見を担う意義を記者から問われると、「単純に、左團次さんへの愛ですよね。四代目市川左團次という男は、数少ない“男”。子供の頃から接していましたが裏表のない方で、節目節目で市川家宗家のことを考えてくださった。御曹司である男女蔵さんの後見を勤めるのは、左團次さんから受けたご恩を返したいという思いから。男女蔵さんは私より年上ですが、彼の“後見人”にもなったつもりで、今回限りではなく、これからも私にできる範囲のことはやっていきたい」と話す。「團菊祭」には、尾上菊之助、尾上松緑らと共に、幼少期から出演していた。「昔は『團菊祭』に出るのは当たり前のことでした。(市村)羽左衛門のおじさんや、(尾上)梅幸のおじさんもいたし、音羽屋のおじさん(菊五郎)も、うちの親父も若かった。親父たちやおじさんたちの演目が中心で、私たちは脇役として、とにかく楽しく過ごさせてもらっていた」と懐かしそうに振り返り、「ただ我々の年齢も上がってきて、責任のある立場になってきました。菊之助、松緑と3人で、『團菊祭』を背負っていかないといけないと思っています」と語る。菊之助、松緑との関係については「子供の時からずっと一緒。皆様が思うほど、仲は悪くないですよ(笑)」と笑顔。「松緑さんとは誕生日プレゼントを送り合う仲ですし、菊之助さんとも、先日の御園座公演(『二月御園座大歌舞伎』)の『勧進帳』でご一緒したとき、歌舞伎について語り合い、『團菊祭』の相談もしました。歌舞伎のために何ができるのか、共に考えられる仲間でありたいですね」と述べた。
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