ヴェネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト「BiennaleCollegeCinema2018-2019」で、インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選ばれた企画を小松菜奈と...
ヴェネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト「Biennale College Cinema 2018-2019」で、インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選ばれた企画を小松菜奈と松田龍平のダブル主演で映画化した『わたくしどもは。』。このたび本作が、10月23日に開幕する第36回東京国際映画祭のコンペティション部門でワールドプレミア上映されることが決定。場面写真やティザーポスター、特報映像などが解禁された。
物語の舞台は佐渡島の金山跡地。過去の記憶がない女は、清掃員の女性キイに助けられ、彼女の家に運ばれる。そこにはアカとクロという名の女性も暮らしており、自分の名を思い出せない女はミドリと名付けられ、清掃員として働き始めることに。ミドリはそこで警備員の男と出会う。男もまた、名前と過去の記憶がなく、いつしか2人は互いに惹かれあっていく。 メガホンをとるのは、英国ロンドンフィルムスクールで映画を学び、短編映画『終点、お化け煙突まえ。』で世界10カ国以上の国際映画祭に招待された実績を持つ富名哲也監督。2018年に手掛けた長編初監督作品『Blue Wind Blows』は第68回ベルリン国際映画祭ジェネレーション・コンペティション部門に正式招待され、世界各国の映画祭で上映。本作が待望の長編監督第2作となる。
江戸時代に“無宿人”と呼ばれる戸籍を剥奪された人々が内地から連れてこられ、金山で過酷な労働を強いられた結果、命を落とすという出来事があり、富名監督は金山跡地の片隅にひっそりと佇む“無宿人の墓”の存在から本作の着想を得たという。「この社会に記録上存在していない、無宿人と無戸籍者は、亡くなってもその存在は永遠に認められることがないまま、その魂は“彷徨える魂”としてこの世を漂っている。忘れ去られないためにもこれをテーマに映画を作りたかった」。 解禁された特報映像では、佐渡島の清水寺の救世殿で女が「生まれ変わったら、今度こそ一緒になろうね」と語りかけ、男が小さく頷く姿と、2人がバイクに乗っている姿が。あわせて解禁されたティザーポスターと場面写真にも2人が向き合う姿が切り取られている。遠い過去の出来事ではなく、現在の日本や世界でも増加しつつある無戸籍者という問題に触れる本作。美しい映像と共に紡がれる、不思議で独特な世界観を是非とも劇場で味わってほしい。「『わたくしどもは。』は、叶わぬ恋をした悲運の男女のその後を描いています。2人は“彷徨える魂”として、生きているのか死んでいるのかわからないままこの世を漂い続けているのです。そんな現実離れした物語の難しい人物像を、主演の2人である小松菜奈さんと松田龍平さんが圧倒的な存在感でこの映画に説得性をもたらしてくれました。おふたり無くしては作品は完成し得ませんでした。私のプロデューサーでもある妻と製作した本映画の独特で不思議な世界観を、劇場で多くの人に体感していただけたらと思っています」
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