宮崎のブランド豚「観音池ポーク」を支えるIoT すべては豚の健康のために - 週刊アスキー

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宮崎のブランド豚「観音池ポーク」を支えるIoT すべては豚の健康のために

畜産王国と呼ばれる宮崎県の荻原養豚生産組合(以下、萩原養豚)が手がける「観音池ポーク」は、都城の地名を冠したブランドポークだ。経済連のベンチマークでも優秀な成績を収め、昨年は農林水産大臣賞を受賞している。

こうした手間のかかるブランドポークを効率的に生産するために用いられているのが、システムフォレストの飼料残量可視化サービス 「SiloMANAGER」になる。SiloMANAGERでは、SORACOM経由で収集したデータをMotion Board(ウイングアーク1st)に集めることで、サイロの中にある飼料の量を可視化している。今まで完全に「勘と経験」だった飼料の補充タイミングが正確に把握できるようになっただけでなく、商品力と売上に直結する豚の健康管理まで行なえるようになったという。豚の健康がなぜ商品力と売上に直結するのか? 今回のIoT導入の前提として、まずは養豚業者の豚の育成フローとビジネスモデル、そして健康管理がなぜ重要かを説明していきたい。

もう1つ養豚業者が用いる指標が「飼料要求率」だ。これは1kg太るために、どれくらいの飼料が必要かといういわゆるKPIで、萩原養豚では2.7。つまり、1kgの食肉を作るために、2.7kgの飼料が必要になる。これをいかに下げるかが、養豚事業者の事業命題となる。「うちの場合、要求率が2.7から2.6に下がることで、900万円程度の利益を見込める」と馬場氏は語る。

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