ドジャース・大谷翔平投手(29)が27日(日本時間28日)、今季初めて出場するオープン戦の本拠地・ホワイトソックス戦のスタメンに「2番・指名打者」で名を連ねた。昨年9月3日の敵地・アスレチックス戦以
来177日ぶりの対外試合出場となる。1番・ベッツ、3番・フリーマンと上位打線を組む。
ついに「ドジャース・大谷翔平」がベールを脱ぐ。エンゼルスに所属していた昨年9月4日の試合前練習中に、フリー打撃で右脇腹を痛めてその後の試合を欠場。同19日には右肘手術を受けてリハビリ生活に入った。オフには10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)という史上最高額の契約でドジャース移籍を決断。キャンプ前にはマシン打撃を再開させ、順調にリハビリを進めてきた。 今月9日(同10日)のキャンプイン後も最新機器を用いたフィジカルメニューをこなすなど精力的に汗を流し、12日(同13日)には昨年9月4日以来のフリー打撃を行い、21スイングで10本が柵越えと圧巻のパワーを見せた。その後2度フリー打撃を行い、19日(同20日)には実戦形式の打撃練習「ライブBP」で打席に立って、いきなり本塁打を放った。その後はライブBPを3度。合計4度で9打席に立った実戦感覚を養ってきた。
3月20日に韓国・ソウルでパドレスと戦う開幕までの目安としてオープン戦、ライブBP、映像付きマシン打撃等の実戦で50打席に立つことを掲げていた大谷。21日(同22日)のライブBP後には「右肘の感じも実戦の中で振ってみて、あまり気になるところはないというところなので、今のところは順調に来ていると思う。スケジュール通りには一応来ている。スケジュール通りより感覚はいいというのはすごいいいことだと思う」と手応えを口にしていた。 メジャー移籍後のこれまでの6年間で、右肘手術後のリハビリでオープン戦出場がなかった19年を除くと、20年以外の4度はオープン戦初戦で安打を放っている。本塁打を放てば自身初。ホワイトソックスの先発は左腕のG・クロシェット投手(24)で、21年には2打席で対戦したが2三振を喫した。NHKBSでも生中継を急きょ決めるなど、日米で注目される一戦。2、3打席立つことが予定されている。