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米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手（30）が30日（日本時間31日）にフェニックスで行われたダイヤモンドバックス戦で、史上初の「43本塁打−43盗塁」を達成した。あのベーブ・ルースもバリー・ボンズ、A・ロッドもなし得なかった金字塔だ。前人未到の「50本塁打−50盗塁」へは、常に未知の領域でプレーすることになる。これは大谷の大きな夢を実現させる通過点なのだ。
6シーズン、プレーしてきたエンゼルスからドジャースに移籍した理由にもなった、大谷にとってもう一つ最大の「未知の領域」がある。ポストシーズンに進出して激闘を勝ち抜き、ワールドシリーズに出場し、先に4勝して、ワールドチャンピオンになること。特別なリングを指に通すという野球を始めて以来、持ち続けてきた夢だ。 数多くの記録を成しえてきても、大谷の口から決まってこのような言葉が発せられた。例を挙げると、「40本塁打−40盗塁」を自身初のサヨナラ満塁弾で達成したとき、「50−50達成の可能性もあるが、次なる目標は、ポストシーズンに進出してワールドシリーズに勝つことが一番」と言い切っている。世界一になることだ。
ドジャース自体はワールドシリーズ制覇7回、最近は2013年以来、11年連続して進出し、ポストシーズンの常連。だが、大谷にとっては初めて、「未知の領域」といっていい。レギュラーシーズンの試合とは違って、メジャーのポストシーズンは独特の雰囲気があるといわれる。かかってくる重圧は、これまで経験したものとは比較にならないだろう。 「40−40」を23日に実現して以降、5試合で一人旅のスタート地点となる「43−43」を達成した。残り27試合、大リーグの公式HPが「50−50へ冒険の旅」と評した前人未到の挑戦は、ワールドチャンピオンへの貴重な予行演習に他ならない。（佐竹修仁）
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