大谷翔平選手がキャンプ初ブルペンで好投を見せました。34球を投げ、ストレート、スプリット、スライダーの3球種を織り交ぜ、制球を崩すことなく、熱視線を注ぐ選手たちを魅了しました。 一方、フリードマン編成本部長は、大谷選手の投手復帰が予想される5月までは「先発5人制」で臨むことを明言。開幕投手は山本選手、スネル選手、グラスノー選手が確定で、残りの枠で佐々木選手、メイ選手らが入る変則的な布陣が予想されます。
ブルペンの空気はガラリと変わりました。佐々木投手が投げ始めてから20球ほどを数えたところで、フィールディング練習を終えた大谷選手がやってきました。熱い視線を向けながら、左足を高く上げる独特なフォームから力のこもった球を次々と投げ込みました。 直球、スプリット、スライダーの3球種を織り交ぜて計34球を投げました。大谷選手の前でも制球を崩すことはありませんでした。12日の初ブルペンで球を受けたバーンズ選手に続き、初めてコンビを組んだ正捕手スミス選手は「感心させられました。良い直球、良いスプリットでした。あまり緊張もしていないように見えたし、球のばらつきもなかった」と大きく頷きました。 ブルペン終了後はクラブハウス前で、18年MVPのベッツ選手に息子や夫人を紹介されるなど、交流を深める場面もありました。
23歳での米球界挑戦のため現時点ではマイナー契約でも、すでに東京ドームを舞台にした3月19日のカブスとの開幕シリーズ第2戦に先発することが内定しています。さらに練習前にアンドルー・フリードマン編成本部長が取材に応じ、大谷選手の投手復帰が見込まれる5月までは「先発5人制」で臨むことを明言しました。 通常1カ月のうち試合のない日は3日程度。今季に限れば日本での開幕シリーズ後は米本土に戻って再びオープン戦を挟み、3月27日（日本時間28日）の本拠地開幕から5月初旬までの期間には7日も空白がある。「オフの日がたくさんある。それ（先発6人制）を使わずにうまくやっていけそうだ」と説明しました。 開幕投手の山本選手、サイ・ヤング賞2度の左腕スネル選手、グラスノー選手の3枠は確定で、残り2枠を使って佐々木選手と故障明けのメイ選手、ゴンソリン選手、ミラー選手らが余裕を持って登板する変則的な布陣が想定されます。ロッテ5年間では登板間隔を空けるなど規定投球回に一度も到達したことがない、成長途上の佐々木選手にとっては日程も追い風です。 キャンプ初日の12日には「特別なこと。まずはそこに向けて良い準備ができたら」と開幕第2戦に照準を合わせており、次のステップはライブBP（実戦形式の打撃投手）での登板。最速165キロを誇る令和の怪物が、まずは順調なスタートを切った。（柳原 直之）
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