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と、その家族を描いた実話の映画化。司会、音楽活動とマルチに活躍を続ける大泉が今作に懸ける思い、役者としての分岐点などを語った。（加茂 伸太郎）演劇ユニット「ＴＥＡＭ ＮＡＣＳ」の一員として「ＬＯＯＳＥＲ～失い続けてしまうアルバム～」で初の東京公演を行ったのが、２００４年。北海道から東京に本格進出し、２０年あまりが過ぎたが、「俳優・大泉洋」としての分岐点はどこになるのか。
現在は映画「清須会議」（１３年）やＮＨＫ大河「真田丸」（１６年）、「鎌倉殿の１３人」（２２年）、舞台と、三谷作品に欠かせないピースになった。「今でも三谷さんとの仕事は何年かに１回、ご褒美的にやってくるんです。身も引き締まるし、今度はどんな役をさせてもらえるのかなって。ぶれずに延々と、あの人にしかないイジり方をしてくる（笑い）。昔から変わらないです。面白い人ですよね」「バラエティーもやる、司会もやる、歌もやる。『ディア・ファミリー』のような、普段のイメージとは離れたシリアスな役もやる。振り幅は常に意識している部分です。僕の場合、バラエティーのイメージが強いから。マジメな役をやる時に、どうしても邪魔になる。『バラエティーはやらない。役者一本でいく』となれば、見え方も変わるだろうけどね。でも、仕方がない。バラエティーをやめる気がないから（笑い）。結局のところ、バラエティーのイメージが気にならないぐらいの役者になるしかないんです」
同時に感じたのは、筒井さんのバイタリティー。高度経済成長を支えた世代のたくましさだった。「意志の強さ、“成せば成るの精神”というかな。（戦後復興で）何もない時代に生き抜かねばいけなかったからね。僕は昭和４８（１９７３）年生まれですが、そこまで不自由はなかった。僕らの世代にないパワー、勢い、芯の強さをリアルにイメージできたので、その部分を大事に演じようと思いました。昨年、僕がちょうど５０歳。やるべくしていただいた役、素晴らしい役に巡り合えたと思っています」
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