大リーグのホームラン増加、地球温暖化も一因? | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

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米ダートマス大学の研究グループは、地球温暖化の影響で大リーグのホームラン数が2010〜19年に1シーズンあたり58本増えていたという研究結果を発表した →大リーグのホームラン増加、地球温暖化も一因?

の試合では昔に比べホームランの数が増えている。理由については、データ解析を活用したスイングの微調整から、ボールを飛びやすい仕様にしたといういわゆる「ジュースボール」理論、ステロイドなど筋肉増強作用のある薬物の使用まで、いろいろな説が唱えられているが、科学者たちは新たな原因を見つけた。「地球温暖化」である。によると、地球温暖化によって試合中のスタジアムの気温が上昇した効果で、2010〜19年に大リーグのホームラン数は577本、1シーズン平均58本増えていたという。この研究は地球温暖化による米国野球への影響を調べた初の包括的な研究であり、ピアレビュー(同分野の専門家による評価)も受けている。 研究グループは1962〜2019年に行われたMLBの10万試合超の気象データと2015〜19年の打撃データを解析。その結果、試合時の気温が1度高くなるとホームラン数は1試合あたり2%増えることがわかった。

論文のシニアオーサーであるダートマス大地理学部のジャスティン・マンキン助教は、この現象には「非常に明確な物理的メカニズム」があると説明する。気温が上がると空気の密度は低くなり、打ったボールが空気中で受ける抵抗も小さくなる。そのためボールはより速く、より遠くまで飛んでいくというわけだ。

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