岸田文雄首相（自民党総裁）と公明党の山口那津男代表は4日、国会内で会談し、次期衆院選での両党の選挙協力を「解消」するとしていた東京都に関して、両党の選挙協力を「...
岸田文雄首相（自民党総裁）と公明党の山口那津男代表は4日、国会内で会談し、次期衆院選での両党の選挙協力を「解消」するとしていた東京都に関して、両党の選挙協力を「復活」させることで正式に合意し、合意文書を交わした。一時、選挙協力の「解消」に至ったのは、東京の選挙区での調整をめぐり、公明側が自民側に不信感を強めたため。今年5月の茂木幹事長との会談後、取材に応じた石井幹事長は「東京での自公の信頼関係は地に落ちた」と異例の強い調子で不信感をあらわにし、自公連立政権の行方まで不透明になった経緯がある。
合意文書に署名後、取材に応じた山口氏は、5月に石井氏が口にした「信頼関係が地に落ちた」発言について問われ「自民党からの回答が実質、ゼロ回答。重い受け止めをして『地に落ちた』という表現にもなった」と説明。「1度壊れた関係を崩すのは一瞬だが（再び）作っていくのは、死に物狂いの努力が必要と言っても過言でない」と、自民党側をけん制するように語った。その上で、自民党が公明党候補の推薦を決めた東京29区について「その後、自民党からは『区議に応援をさせます』という申し出があり、そうした方向で進んできた。地に落ちた信頼関係を立て直す第1歩だったと思う。（信頼関係立て直しの）努力が双方にかかっている。誠実にやっていきたい」とも述べた。
合意内容は2点。＜1＞次期衆院選では、公明が公認候補を擁立予定の東京29区で、自民党が推薦し全力で応援し、29区以外は個別の事情を踏まえながら、選挙協力の体制が整ったところから推薦をしていく＜2＞次期衆院選の結果を見極め、その次の衆院選は公明党が2議席目を獲得できるように共通の目標として、誠実、真摯（しんし）に取り組むことを約束した、という。
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