24日のトリプル世界戦でそろって勝利した日本の3選手が25日に記者会見し、世界ボクシング協会（WBA）バンタム級王座の初防衛に成功した井上拓真（大橋）は「ボクシング人生の中で一番いい内容だったといえる試合。（一夜明けても）ずっと興奮した状態」と喜びを口にした。元世界王者のアンカハス（フィリピン）に9回KO勝ち。これまでの距離を取った戦いから一転、接近戦でも激しく打ち合って沸かせた。父の真吾トレ
ーナーも「（兄の）尚弥と拓真の試合で初めて涙がこぼれた。殻を破ってくれたなと感じた」と感慨深げだった。
次戦は指名挑戦者の石田匠（井岡）との対戦が義務付けられており、尚弥とともに5月初旬に予定される東京ドーム興行に登場する可能性が高まった。試合間隔はかなり短いが、拓真は「1週間くらい休んで練習を始める」とやる気満々だった。世界ボクシング機構（WBO）スーパーフライ級王座を獲得して4階級制覇を達成した田中恒成（畑中）は「改めて通過点という感覚が強い。勝ち続けていきたい」と話した。世界ボクシング評議会（WBC）バンタム級王者になり、3階級制覇を果たした中谷潤人（M・T）は「今後も期待してもらえる試合をしていきたい」と抱負を語った。
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